ペーシングとリーディングは、
一対ということで、
リーディングにも触れておきます。

ペーシングだけでは、
コーチングはうまくいかないことが多々あります。

コーチのリードによって、
相手の状態を動かすやり方です。

「リーディング」の意味

結論から言うと、
リーディング「leading」というのは、
・先導する
・案内する、導く
という意味です。

リーディング RUN

一応辞書の意味も載せておきます。

lead
1.を先導する
2.A(人)を案内する、引っ張ってA<動物など>連れて行く
※コウビルド英和辞典(物書堂)より抜粋して掲載

コーチングでリーディングを使用する

「リーディング」というのは、
コーチングに限って使われるスキルではありません。

コミュニケーションや育成において、
非常に効果的ですし、
無意識に自然とやられている方も多いかもしれません。

コーチングでは、このリーディングを、

意識的に使わなければならない場面に遭遇します。

なぜコーチングでリーディングが必要か

ペーシングの重要性について、
前回のブログでお伝えしました。
↓こちら

コーチングでラポール(信頼関係)を築く「ペーシング」とは

ペーシングで信頼関係を深めていく事が可能です。

しかし、
コーチングというのは、
何らかの目標達成や問題解決に、
主体的に取り組んでいくための支援のツールです。

仮に、
相手の状態が落ち込んでいるとき、
相手にペースを合わせているだけでは、
物事が進んでいかないことがあります。

例えば、
何かに失敗して落ち込んでいる相手に対して、
「気合だ!気合だ!気合だっ!」
って言っても、ペースが合いませんよね。

リーディング 引っ張る

「この人は自分のことをわかってくれない」
とか、
「〇〇さんだからできるんだ…」
という感じになってしまいます。

でも相手のやる気や勇気を引き出したい。
そんなときは、
リーディングで相手の気持ちを動かす必要があります。

女性 ついていく

コーチングはペーシング&ペーシング&ペーシング→リーディング

基本的には、
相手がどんな状態であったとしても、
相手に一度ペースを合わせる。
(無理やり引き上げようとしない)

言語要素を非言語要素を合わせながら、

「気持ちわかるよ」
ということを伝えるわけです。

でもそのままだと、
「チーン」
として終わってしまう可能性があるので、
コーチの影響を使ってリードする。

チーン(大仏)

コーチングにおけるリーディングのやり方

コーチのコミュニケーションの要素を使って、
相手を引っ張ります。

言語要素と非言語要素は、
別のブログで紹介しています。

↓こちらの記事

コーチングの基礎:非言語要素を磨いてコミュニケーション力アップ

リーディングのやり方は以下の4つです。

ただし、
リーディングを使うときは、
ペーシングができているということが前提となります。

言語要素でリーディング

相手に発してほしい言葉を、
積極的に発するということです。

相手がネガティブな言葉ばかりを発していたら、
コーチが積極的に、
ポジティブな言葉、力づく言葉を用いて、
相手が発する言葉を変えていく、
前向きな状態に変えていくということです。

マイナスな言葉の一例

  • 私には無理
  • 失敗するかも
  • やる気が出ない
  • イライラしている
  • 悲しくて…
    など

プラスの言葉

  • 君ならできる
  • どうやれば成功できるか…
  • 成功したらどうなるか
  • やる気がある状態を思い起こしてみよう
  • そのイライラのエネルギーをどう使ったらうまくいく
    など

非言語要素でリーディング

非言語要素というのは、
「現れ・ふるまい」
「声・口調」
でした。

非言語要素のリーディングは、
非常に効果的です。

元気がない→元気にしたい

相手の表情が曇っているんだとしたら、
こちらの表情を明るくしていくということ。

相手の姿勢がうなだれているんだとしたら、
こちらの姿勢をシャキっとしていくこと。

相手の声が小さいのであれば、
こちらの声を少しずつ大きくしていくということ。

声のトーンが低いのであれば、
こちらの声のトーンを上げていってみるということ。

リーディング モチベーションダウンの男性

怒っている→落ち着けたい

相手の表情がこわばっているとしたら、
自分の表情を少しずつ和らげてみる。

相手の声が大きいのであれば、
少しずつ声を小さく、トーンを落としていくということ。

相手が早口になっているのであれば、
こちらの話す速度をゆっくりにしてみる。

リーディング 怒っている少女

日々の行動でリーディング

「背中を見せる」
という言葉があります。

基本的な信頼関係ができてくると、
「この人みたいになりたい」
とか、
そこまで行かなくても、
「この人のこういうところは真似したい」
という状態になってきます。

1対1のコーチングの機会は、
相手の状態を変容させるいい機会ですが、
日常的に「いい背中」を見せていると、
リーディングしやすくなります。

日々の行動が「いまいち」の人に、
リーディングされても、
「ついていきたい」
って思わないですから…。

リーディング 鳥の群れ

リーディングのタイミング

重ねてお伝えしますが、
相手がマイナスな言葉を発しているものを、
無理やりプラスに変えるという話ではありません。

基本的に上記のようなマイナス言葉を発しているときは、
あくまでもペーシングを重ねていきます。

「自分の状態を十分にわかってくれている」
という感覚になると、
安心して、マイナスだったものがフラットに近づいたり、
あるいはちょっとプラスになったりします。

「話したらスッキリしました!」
という状態を体験したことないですか?

これが創ったら

リーディングがうまくいかなかったら…

リーディングしたときに、
「あれ?ついてこない…」
って思うこともあります。

まあ…、
よくあります(笑)。

そのときは、
そのまま無理やり引っ張ろうとしても無理ですから、
「ペーシング」に戻って様子を見ます。

リーディング 子どもの散歩

ついてきたら、
そのまま引っ張っていけばよい。

ペーシング&リーディングで「主体的に動いた」をつくる

ペーシングがうまくいっていて、
信頼関係ができていると、
「この人についていきたい」
「ついていってもいいかな…」
「ついていけるかも…」
という感覚になっていきます。

そうするとこちらのもの。

このとき相手は、
「引っ張られた」とか、
無理やり動かされた」という感覚ではなく、
「自分で主体的に動いた」という感覚を得られます。

これが大事なわけです。

今日のまとめ

リーディングは、
望む状態に近づけるために、
コーチの影響を使う手法です。

「望む状態」というのは、
相手が望んでいるかもしれないし、
コーチから見てそうなるべきと思うものかもしれません。

いずれにせよ、
「いつの間にか元気が出ました」
とか、
「いつの間にか落ち着きました」
などと、
知らず識らずのうちに状態が変わっていくのが、
リーディングの効果です。

私は寝ている子どもを起こす時に、
「ペーシング&リーディング」を使います。

リーディングをトレーニングする機会は、
意外と日常的に転がっています。

是非試してみてください。

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