目次
この記事を読んでわかること
- リーダーシップを発揮する上で絶対に必要なこと
こんな方におすすめ
- より効果的にリーダーシップを発揮したい
- リーダーシップがうまく発揮できない
- リーダーシップを発揮しているが人が思うようについてこない
- リーダーシップとは何かを知りたい
この記事の信頼性
記事を書いている半谷知也(はんがいともなり)は、
- プロ講師として企業研修を1,000日以上実施
- プロコーチとしてコーチングを2,000人以上に実施
- 関わらせていただいた企業・組織は100社以上
- リーダーシップの研修を15年以上実施
リーダーシップに「必ず」必要な一つの要素
リーダーシップを発揮する上で、
これがないと始まらないよねというものです。
結論から言えば…、
それは、
「行き先(目的地)」
です。
リーダーシップは、
「導くこと」
ですから、
導くその先が必要ということです。
当たり前の話ですが、
「行き先の設定」や「その伝達」が、
なかなかうまく行っていないケースは、
非常に多く見受けられます。
リーダーシップに必要不可欠「行き先」とは何か?
行き先を設定するためには、
ビジネス上、いろいろな言葉が使われます。
- 目的
- ビジョン
- 目標
- 志
- 使命
- 方向性
など
みなさんの組織では、
どのような言葉が好んで使われるでしょうか?
上記の言葉を、
同じ意味として用いている人や組織もありますが、
それぞれを明確に区別して、
使っている人や組織もいます。
今回の記事では、
このへんを区別してお伝えしていきます。
目的
何のためにやるのか。
それをやるとどういう良いことがあるのかを明確にするもの。
ビジョン
“Vision”
という言葉は、
Visual
とつながっている。
つまり、
目に見えるものであり、
かつ、望ましい状況ということ。
「こんなことを手にできたら良い!」
「このことを想像するとワクワクする!」
という類のものがVisionです。
今回私が「行き先」と括っている中で、
リーダーシップを発揮するための
最も重要な要素として挙げるとすれば、
この「ビジョン」を挙げます。
私の中で、
目的とビジョン、
そして後述する志というのは、
わりと近い要素であると解釈しています。
目標
ビジョンが抽象的であるのに対し、
目標は具体的なものです。
いつまでに何をどのくらいやるのか。
多くの場合、
目標は数値化されています。
それは達成の基準となり、
到達したのかそうではないのかを、
教えてくれるわけです。
使命
「命」を「使う」。
何に命を燃やすのかということですから、
何をするのかということでもあり、
重要な役割や責任を表す言葉でもあります。
この生命を何のために使うのかということです。
英語で表すと、
「ミッション」という言葉と、
同義語として使われます。
方向性
向かう方向です。
便利な言葉なのでよく用いられますが、
認識が曖昧であることが多いのも事実です。
方向性やベクトルという言葉は、
ミッション・ビジョン・バリューの統合であったり、
それに「目標」を加えたりと、
解釈は実に様々です。
方向性に関する詳細は、
別のブログにまとめたので、
こちらを是非御覧ください↓
組織の「方向性」=ミッション・ビジョン・バリュー
リーダーシップを発揮するためには「ビジョン」が必要
人を導きたいわけです。
あるいは人を引っ張りたいわけです。
でも引っぱるの大変だし疲れるので、
自ら動いてほしいわけです。
これが俗に言う、
「主体性」
というやつなのです。
自ら動くためには、
「理由」が必要です。
そっちの方向に行きたくなってしまう。
知らず識らずのうちに、
足が動いてしまう。
そのためには、
魅力的な行き先が必要なわけです。
そもそも、
どこに向かえば良いのかがわからない状況で、
足が動くはずもありません。
その行き先が「魅力的かどうか」
ということの前に、
どこに行けばいいのかがわからない限り、
動きようがないわけです。
というわけで、
まずは、
行き先/目的地を明確に設定することが、
誰かを導く上での最初の一歩ということになるわけです。
リーダーシップをうまく発揮できない行き先絡みの要因
こんな状況ありませんか?
行き先がぼんやりしている
「どこに行けばいいですか?」
って訊かれて、
「とりあえずアメリカ!」
って言われたり、
「うん、西の方」
って言われたり、
「1時の方向」
って言われて、
「よし、とりあえずそっちの方向に進んでみよう」
って思ってくれる人は、
よほど信頼関係がある人ではないかなと思います。
アメリカに行くにしても、
ニューヨークに行くのか、サンフランシスコに行くのかで、
乗る飛行機から違います。
西に行くとか、1時の方向に進むにしても、
そこに何があるのかを示されなければ、
進む意欲はあっという間にそがれます。
行き先が十分に説明されていない
リーダーは行くべき場所が明確。
でもそれを十分に説明していないという状況もまた、
非常に多く見受けられます。
「とにかくついてこい」
「来ればわかるさ」
リーダーの背中だけを見てついていく。
これも、
よほどの信頼関係があれば耐えられますし、
そういう状況をつくることは、
ひとつの理想と言えるかもしれません。
しかし、
暗闇の中をただ進むのは、多くの人にとって辛い体験です。
相手がわかるように、伝わるように伝えること。
伝える人は、
自分の言葉で自分の論理で、
これで伝わるはずだ、
と伝えます。
しかし、
伝え手の言葉や論理と、
受け手の言葉や論理は別物。
「相手にとってわかるように伝える」
これが重要です。
リーダーが行き先に意味を感じていない
行き先はわかっているけれど、
リーダー自身が、
その行き先に行くことにあまり意味を感じていなければ、
それは、
日頃の行動や態度に現れます。
率先垂範とはよく言ったものですが、
リーダーが行き先に向かう姿勢は、
他のメンバーに確実に影響を与えます。
リーダーがしっかりと、
その行き先/目的地に向かうことに、
意味を感じているか、
意味づけしているか。
これは当然ながら重要な要素となります。
きょうのまとめ
というわけで本日は、
リーダーシップを発揮する上で、
必要不可欠な要素ひとつとしてお伝えしてきました。
必要不可欠というよりも、
これがなければリーダーシップのとりようがないということです。
みなさんは、
組織を導く上で、
メンバーに対して明確に目的地を示していますか?
あるいは、
自分自身を導く上で、
自分自身に対して目的地を示しているでしょうか?
リーダーシップの発揮は、
これがすべてのスタートです。