台風一過の本日、我が家は久しぶりに家族で近くの公園へランニングへ。どうやら、「1ヶ月で6回、公園を2周したら、本を買ってもらえる」という人参をぶら下げられて、長男はかなり気合いが入っている様子。昨日は「お前のおかげでランニングできない」という怒りを台風19号に向けていた。
最近は家の中で、「いかにゲームをやるか」ということに多くの意識を取られているようなので、親としてはいい傾向と思うわけだが…。
久しぶりのランニング
久しぶりとはどのくらい久しぶりかというと、10ヶ月ぶりくらい。私は日頃、仕事のときは、1時間程度のウォーキングをする。と言っても、1駅か2駅手前で降りて歩くことを習慣にしているだけなのだが…。そして、時折、必要に迫られて走るので、それなりに足腰と心肺機能は鍛えられているようだ。久しぶりにランニングする4年生のお相手はわりと楽にできた。息もそんなにキレない。
ランニングのコースは?
公園の中にアスファルトの道があって、池の周りを走ることができる。1周約1,200メートル。それを2周なので、4年生はそこそこきついし。久しぶりなのでなおさらだろう。
ポジティブ・フィードバックorネガティブ・フィードバック
「あとちょっと…」
それなりに頑張る長男。
まあ、久しぶりだったわけで、どのくらいでへこたれるかな…と思っていたのだが、2周を走り切る勢い。まあ、タイムは目をつぶろうというわけで、残り400メートル。
すると長男が「横っ腹が痛い」と止まった。
さて、私の中には会話がよぎる。
「あと400mだろう」
「あとちょっと頑張れよ」
「根性ないなぁ…」
「だから日頃から運動しないといけないんだよ」
これは反応として、私の中に起きる会話。
そしてそれをそのまま伝えると何が起きるか。
息子は息子なりの体力をフル活用して、「もうだめ…」という状態。そこに「根性ないな…」は、傷口に塩を塗る行為であり、十分な「ダメ押し」となる。
視点を変えてポジティブ・フィードバック
ではどの言葉を投げたか。
「久しぶりなのに、2000mを連続で走ったというのはたいしたもんだな…」
これが実際に息子に投げた言葉。
すると、息子は、止まってから10秒も経たずに走り始めた。その様子・結果を見れば、息子自身が「走りきりたい」「早く走りたい」という想いを持っていたことがわかる。伴走者はそういった相手の希望や可能性を信じて、必要な関わりをできるかが試される。もちろん、何が正しいか、言葉を投げる前にはわからない。
いつも手探り、いつも調整である。
反応的に出てしまう、ネガティブなフィードバックを止めて、視点を変えて、「相手は何を頑張っているのか」「うまくいっていることは何か」「どういう言葉を投げたら、相手はパフォーマンスを最大化できるか」
この問いかけを自分に投げることができるかが、ベストの関わりをしていく鍵となる。
まとめ
先日のブログで触れたが、フィードバックの目的は、常に、「プレーヤーのパフォーマンスを最大化すること」であり、その根底にあるのは、「愛」「応援」だ。
相手をやり込めることや、自分の力や正しさを証明することではない。適切なフィードバックが、相手が望む成果に、より早いスピードで到達することを可能とする。
決してネガティブなフィードバックが行けないということではない。それが必要であり、それが相手のパフォーマンスを最大化することは当然ある。
いずれにせよ、常に…、
「愛を込めてフィードバック」を!
おまけ
↓こちらは潜在能力が抜群で努力が嫌いな次男
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