目次
「1年の計は元旦にあり」ということわざがある。
元旦にするのがいいかは別として、
あらかじめその年の計画をしっかり立てようという意味のことわざだ。
個人も組織も、理念に基づいた目標を設定することを常におすすめしている。
そんなことは当たり前だという人もいるかもしれないが、
目標を設定することに抵抗する人も少なくないし、
設定していたとしても、
それが「機能する目標」として設定されていない事例もたくさんある。
というわけで、改めて目標設定の利点を整理する。
目標設定が必要な3つの理由
目標設定が効果的な理由は3つ。
1.指標ができる
これは簡単でスタンダード。
向かうべき場所がわかる。
ゴルフに例えれば、
そのホールで入れるべき穴の位置がわかっているということ。
カーナビであれば、
目的地がわかっているということ。
だから、現在地からどのようにアプローチすればいいのか、
あたりを付けることができる。
理由2:振り返りができる
行動することにより人はもちろん成長するが、
さらに多くの成長は、振り返りで起きる。
目標が設定されていれば、自分がつくりだした結果が、
望ましいものなのかそうではないのかがわかる。
さらに、
うまくいったこととその要因。
うまくいかなかったこととその要因。
これらを明確にして、その後に繋げることができる。
そして、目標を立てたからこそ、その目標が適切であったかどうかもわかる。
例えば、全く新しい事柄に取り組むとき、
その目標数値が適切なのかどうなのかは検討もつかない。
しかし、とりあえずであっても目標を立てて取り組んでみると、
次の目標は、より適切な目標を設定することが可能となる。
理由3:モチベーションになる
本気で設定して、本気で取り組んだ目標は、
達成すれば、達成感、充実感、満足感につながる。
達成しなければ悔しいわけだが、
本気で悔しがって次につながる。
モチベーションを高め、維持する目標は、
設定するときの意味付けと適切なサイズが必要となる。
目標を設定しない3つの理由
一般的に、目標を設定したくない理由もある。
理由1.面倒くさい
目標を考えることは結構面倒なこと。
考えること自体も時間もかかるし難しい。
設定した目標が適切かどうかもわからない。
理由2:目標を達成しないことへの恐れ
「達成しない=自分はダメな存在」
と結びつけてしまう人は多いが、
こうならないために、目標設定を無意識的に避ける。
理由3:目標を達成してしまうことへの恐れ
あまり意識されないが、達成することへの恐れもある。
目標を達成すると、人はこれまでの経験から
次はより大きな目標が設定されることを潜在的に察知する。
まあこれは設定しない理由よりも、達成しない理由の方が色濃いが…。
理由4:目標の立て方を知らない
「幸せになりたいです」
「痩せたいです」
「英語が話せるようになりたいです」
これらはすべて機能しない目標。
曖昧に目標設定していることが非常に多い。
目標とはなにかというところから、理解する必要がある。
今日のまとめ
目標を設定せずに行動することは、
いわば「糸の切れた凧状態」になる可能性が高い。
どこに飛んでいくかもわからないし、
その飛んでいる方向や距離が正しいのかもわからない。
目標に対しては苦手意識を持っている人が多いが、
目標や数字を味方にすると、
物事は効果的・効率的に進めていくことができる。
是非、 「面倒だ」という内なる会話を乗り越えて、
勇気を持って目標を設定みましょう。
今までとは一味違った1年になるかもしれません。
長い目でみると、それは必ず2020年につながっていきます。
というわけで、今日は目標設定の重要性をお伝えしました。
次回は、目標設定の効果的なやり方について書きます。