本当にワクワクする。

スコットランド戦は、家の中で妻と熱狂。その様子を横で冷ややかに見ていた、2人の息子。

私はスポーツ大好きで、子どものころから、野球、サッカー、バスケ、剣道、水泳など、たくさんのスポーツをやるのも見るのも大好きだった。

スポーツのゲームは、感情もたっぷり移入しながら熱狂するわけだが、結構注目しているのは「インタビュー」。これは今の職業病とも言える。

インタビュアーはどのような質問をするのか。それに対してアスリートはどのように答えるのか。非常に興味がある。

今回ラグビー日本代表のインタビューを見ていると、たくさんの選手がある言葉を共通して使っていることに気づく。

「犠牲」

現段階で得点王の田村選手も、初トライをあげた絶対笑わないし泣かない男稲垣選手も、そして今大会通じて素晴らしい活躍をしている福岡選手も、インタビューで「犠牲」という言葉を使っている。

「私たちは犠牲を払ってきた」

今の結果と、わかる限りのプロセスを見ても、実際のところ犠牲にしてきたものは、とても多いであろう事は容易に想像がつく。ラグビー日本代表が、エディ・ジョーンズ氏がヘッドコーチの時代から、かなりのハードワークをこなしていることは、たくさん報道されている。

その他にも例えば、

家族との時間の制限

趣味の時間の制限

体調管理のための飲み食いの制限

実際にラグビーに賭けているが故に、他に費やしたくても費やせない時間はたくさんあったに違いない。

犠牲の意味

広辞苑第六版(岩波)より

意味は3つあるのだが、そのうちの2つを。

①割愛

②身命を捧げて他のために尽くすこと。ある目的を達成するために、それに伴う損失を顧みないこと。

③自分の意志によらず戦争・天才・自己の巻き添えなどで生命を失ったり傷ついたりすること

言葉を使ったモチベーション

「犠牲」という言葉はおそらく、ラグビー日本代表において一つのモチベーションを掻き立てる言葉として使われたきたのではないだろうか。

「犠牲」という言葉が、上記の③の意味で捉えられると、人はモチベーションを失う。しかし②の意味で共通言語にすることができれば、それはモチベーションに変わる。しかも、「犠牲にしてきた」と捉える範囲が広ければ広いほど、それは重みとなり、力となる。

「その犠牲にふさわしい価値を絶対につくる!」

このコミットが、ラグビー日本代表から感じられる。

まとめ

「犠牲」という言葉は、2文字の感じであることは間違いないのだが、捉え方によって意味が異なってくるし、感じ方が異なる。

ラグビー日本代表は、ベスト8ということを明確な旗印としてこの大会を掲げてきた。そしてそれを通過した。

「これまでの犠牲」に応える結果はこれでつくったのかもしれないが、ここから先はさらなる価値。「犠牲」を遥かに上回るような結果をつくり、日本中に歓喜をもたらすとともに、何より、犠牲を払ってきた自分たちや自分の家族にとって、この上ない歓喜がもたらされることを心から望む。

私は、ラグビー日本代表の選手たちが払ってきた犠牲の結果、たくさんの感動をもらっているし、本当に幸せ。

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