「目標なんて立てるな!」
とか
「計画なんて立てても意味がない」

という本があったり、
youtubeがあったり、
その「言葉」に感化された人たちが、
「目標持たなくていいんだ〜」
って目標や計画を立てることを止める。

こういう生き方や考え方もあっていい。

※ちなみに今回の記事は、
前回のブログを書いているときに派生的に生み出たものなので、
よければこちらの記事↓もご覧くださいm(__)m
バドミントンで学ぶ目標の有効性

私は○○なタイプ

「生き方」のスタイルとして、よく、
2つのタイプに分けられる。

ひとつは、
「ビジョンや夢を描いてそこに向かっていくタイプ」

そしてもう一つは、
「眼の前のことを一生懸命やって人生を積み上げていくタイプ」

「さてあなたはどちら?」

そして、この問いかけをすると、
(日本においては少なくとも)
8割〜9割の人が、
「私はコツコツ積み上げ型」
と、後者のタイプとして手を挙げる。

このように二者択一式で訊かれると人は、
ついつい答えを出したくなるし、
そして出した答えを証明するかのように生き始める。

だから私は続ける。
「そんなタイプはありません」

○○タイプの「思い込み」がどうつくられるのか?

これは非常に単純なこと。

このタイプの「思い込み」がつくられる要因は、
主に2つ。

理由その1:考えた時間・機会が少ない

「自分の夢やビジョンや目標はなんなんだろう?」
「人生で何を成し遂げたいんだろう?」

こんな問いかけを考える時間が少なかったり、
機会が少なかったりする。

そして考えない理由もある。

未来のことは答えが出づらい。
過去のことは、
事実を答えればいいので、
答えを形成しやすい。

要するに、
未来のことを考えるのは、「ストレス」だ。
疲れる。

その考えたことが、
正しいかどうかもわからないし、
いってみないとわからない。

だから人は、
「先のことを考えるよりも、今を一生懸命生きよう」
みたいなところに行き着く。

理由その2:拒絶・否定の体験

もうひとつの「主な」理由は、
過去の拒絶体験。

自分の夢やビジョン。
やってみたいこと。

子どもの頃は特に、

素直に無邪気に、
自分の夢を語る。

当然ながら気になるのは、
周りの反応。

プラスの反応は強化につながる

「おぉ、いいねー」
「素敵な夢だね!」
「私も一緒!」

と、受容されたり、共感されたり、
時には応援されたり・・・。

こんな反応であれば、
人は力づくし、頑張ろう!って思うし、
「夢は描くといいことがある」
って「思い込み」を持つようになっていく。

この体験が多ければ多いほど、
人は夢を考え、語ることができる。

マイナスの反応は減退につながる

「ばかじゃないの?」
「そんなこと言ってないで、勉強しなさい」
「おまえには無理でしょ」

・・・

拒絶されたり、否定されたり・・・。

こんな反応であれば、
人はやる気をなくし、
自分には無理だって思い込み、
夢やビジョンを描くことを止める。

そしてこの体験が多ければ多いほどに、
夢やビジョンを描かず、
描いたとしても縮こまり、
人に伝えることを恐れるようになる。

どちらもあるし、どちらでもいい

私は、
どちらかを否定するものでもないし、
「目標を持ちなさい」
と言うつもりもない。

私が言いたいことは、
「どちらも持っておいてほしい」
ということ。

「タイプ」として括ってしまうと、
人はもう一つの相反するように見える「タイプ」を捨てる。

つまり、
「私は目の前のことをやっていくタイプだから、
夢や目標を描くタイプではない」

と結論づけて生きていく。

しかしこれはもったいない。
ひとつの生き方・可能性を閉ざしてしまう。

目標はモチベーションと効率をもたらす

適切な目標や夢は、
2つの恩恵をもたらす。

モチベーション。効率

目標がもたらすモチベーション

達成をイメージできる目標は、
達成したときのことを勝手に描く。

つまり、
ある意味目標を立てた段階で、
達成感を味わっている。

この達成感をリアルなものにするために、
人は自分にモチベーションをかける

達成感を意識すると、
それが行動の原動力になる。

目標がもたらす効率

当然ながら、
目の前のやるべきことをただ積み上げていくよりも、
ゴールが明確で、道筋を描いた方が効率がいい。

例えば、料理。

カレーをつくることが決まっていたら、
どのような材料を集めるだろうか?

肉、たまねぎ、にんじん、じゃがいも、ローリエ、ルー、・・・。

つくりたいカレーのイメージに応じて、
必要な材料を集めることができる。

しかし、逆だったらどうだろう。
セロリ、じゃがいも、マシュマロ、卵、落花生、・・・。

とりあえず材料を集めたものの、
いざ何かを作ろうとしたときに、
望みの料理を作れなかったり、
集まった材料で作れるものを考えてみても、
何かの材料を余してしまったりする。

まあ、運良く、
決まったレシピよりも素晴らしいものが生まれたりもする。
こういうのも楽しい。

(だからこそ、両方を選択肢として残しておくべきと思う)

というわけで、目標・行き先は、
効率をもたらしてくれる。

きょうのまとめ

「夢」「目標」など
人生の行き先を描く生き方、
これを考えるための思考回路を鍛えてみては?

フィギュアスケートのネイサン・チェン選手は、
毎日のルーティンとして、
「自分の人生を考える」
という時間を取っているらしい。

自分の「今」はどうなのか?

自分はどんな人生を歩んでいきたいのか?

「私はどんな人生を歩みたいのだろうか?」
「私はどんなことをしてみたいのだろうか?」

この自分への問いかけが、アンテナとなり、
人生を生きていく中で、
あるいは夢や目標を設定する上で、
さまざまな情報をキャッチしてくれるはず。

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