昨日から「自分を知り他社を知るコミュニケーションマネジメント」というDiSCアセスメントを使った研修をやっているが、その研修で質問が出た。
いろいろなコミュニケーションの考え方や技術・テクニックはわかった。
「そして結局、うまく付き合っていくにはどうしたらいいのか?」
DiSCについて
DiSCは、まさに、自分を知るツールであり、他社を理解するためのツールでもある。自分自身のことは十分に理解しているつもりでも、実際には「知っている自分」と「知らない自分」、あるいは「見えている自分」と「見えていない自分」がいる。
この道具を使いながら、自分自身をより広い範囲で認め、認知していくのがDiSCのひとつの目的。
そしてもうひとつの重要な目的は、「違いを理解する」ということ。人は自分の当たり前で他人と接するところがある。しかし自分の当たり前は人には通用しない。
例えば、自分のモチベーションの掛かる要素は、他人にとってはストレスだったりする。その、「違い」があるということを認識し、理解し、対応していく、そのためのツールだ。
人とうまくつき合っていくために絶対必要なこと3つ
1.「うまくつきあいたい」と願うこと。
2.「うまくつきあっている状態」を定義すること。
3.信頼されること。
1.「うまく付き合いたい」と願う
そもそも、苦手な人とうまく付き合いたいと思うだろうか。多くの人は、「そうなったらいい」とは思うかもしれないが、「そうしたい」とは思わないし、「そうなる」とも信じない。だから心のどこかで…、というよりは心の中の大半は諦めている。(ちなみに心の中の大半は潜在意識が占めるので、その部分が諦めている)
というのはどういう状態だろうか。
まずは願うこと。これが始まり。
2.「うまくつきあっている状態」を定義する
「うまくいっている状態」というのは、人によって違う。自分にとって(この環境下において)、「人とうまくやれている状態」というのはどういう状況なのか。それを考えてイメージする必要がある。
例えば、
「ビジネス上のやりとりがしっかりできて成果が生まれていればOK」
「一緒に飲みに行くような中になりたい」
「家族ぐるみの付き合いができるようになりたい」
「伝えるべきことがちゃんと伝わり、相手の言っていることが理解できる関係」
など
まとめ
というわけで、今日はここまで。
当たり前のことのように感じるかもしれないが、人は葛藤して生きている。痩せたいけど食べたい。起きて勉強したいけど、寝たい。ランニングして身体づくりしたいけど、楽したいなど…。
そして、人といい関係をつくらなければならないのはわかっていながらも、傷つきたくないから近づかないなど、コミュニケーションにおいても、自分の知らないところで葛藤が起きる。その葛藤にまず気づき、その相反する選択のうち、自分にとって本当に必要な選択なのだと気づき選択させない限り、人は面倒なことをどうしても避ける。
というわけでまずは「願うこと」これに尽きるというお話しでした。
次回は信頼関係の構築を扱います。