こんな方にオススメ

ビジネスで強いチームをつくりたいが…

  • 組織に一体感がない
  • チームとしての成果が思うように生まれない
  • チームメンバーの主体性や当事者意識が欠けている
  • メンバー間の信頼関係が希薄で雰囲気が悪い

この記事を読んでわかること

  • チームビルディングの基本的な考え方がわかる
  • チームビルディングについて勘違いしていることがわかる(かも)
  • タックマンモデルの意味

記事の信頼性

筆者は、

  • PHP研究所認定チームコーチ
  • チームづくりに関して100以上の研修や講演を実施

ビジネスチーム 結束

勝つビジネスチームをつくるための「チームビルディング」とは

チームビルディングとは、
読んで字のごとく、
「チームを建てること」

必要に迫られて、
チームは誕生するのだが、
集まっただけでチームが強くなるかと言えば、
「それはない」
と断言できる。

組織がつくられて、
または、
組織が何らかの形で定義されて、
人が集められる。

その始まりの始まりは、
はっきり言って、
「ただの寄せ集め」

もしその段階で、
なにか強固な関係が生まれているのであれば、
それはその前段で、
何らかのプロセスが存在する。

人が集まって、
「強いチーム」として機能するためには、
必要な要素がいくつもある。

その要素を、この記事では紹介していく。

「チームビルディング」とタックマンモデル

「タックマンモデル」というものがある。

タックマンモデル 解説図

これは、
チームがどういうプロセスを踏むのかという、
ひとつの概念。

タックマンモデルでは、
チームは5段階のプロセスを踏んでいくと定義づけている。

それぞれのプロセスを、
ごくごく簡単に説明していく。

タックマンモデル第一段階:「形成期」

これは、チームづくりの最初の段階。

  • なんのために集められたのか。
  • 誰がメンバーなのか
  • 自分がどういう役割を担うのか

といったことがわかる。

チームの状況としては、
様子見、探り合い、
地に足のつかない、
ふわふわした状態であることが一般的。

すべての組織は、
ここからはじまる。

タックマンモデル第二段階:「混乱期」

集団というのは、
当たり前だけれども、
「個」の集まり。

違う価値観、
違う考え方、
違う経験
など、
さまざまな違うものを持ち寄っている。

それゆえに、
組織として向かうべき場所が解っていたとしても、
そのプロセスでは意見の相違などで葛藤が起きる。

この葛藤は、
組織としての最適解を求めていく上では、
乗り越えていかねばならないプロセスであり、
チームの中でこの葛藤、
つまりビジネスチームにおいては、
「議論」
ということになるわけだが、
適切に自分の主張を行い、
それを互いに受け止め理解する必要がある。

多くの組織は、
この混乱期を適切に乗り越えることができない。

対立を避けるために、
自分の意見を言わなかったり、
威圧して相手をねじ伏せたり、
喧嘩別れに終わったりしていく。

この混乱は、
強いチームをつくり、
そのチームで本当に望む成果をつくるためには、
絶対に必要なことだが、
何分適切に乗り越えることができない組織は、
あまりにも多い。

タックマンモデル第三段階:「統一期」

混乱期を適切に乗り越えることができると、
チームは本当の意味でまとまる。

つまり、
個が「統一」されて、結束が強まり、
成果を生み出す体質に変容する。

しかし、
混乱期をいいかげんに乗り越えると、
表面的には気持ちのいい、雰囲気のいい組織が出来上がるかもしれないが、
本質的には脆い組織となっている。

思わぬところでメンバーの抵抗が生まれたり、
空中分解したりするような組織になっている。

結束に満足してしまう組織もある。
「仲良しグループ」が誕生して、
何かをやり遂げた感じになってしまう。

しかし本来の目的は、
その先にある。

チームをつくるためのプロセスではなく、
「成果」をつくるためのプロセスであることを、
決して忘れてはいけない。

タックマンモデル第四段階:「生産期」

真の意味で「統一」が起きると、
本来生み出したかった成果が、
メンバーの相乗効果を伴って、
生まれやすくなったり、
期待以上の成果を生み出したりする。

チームの勝利

一方、
本当の意味で「統一」が起きていない組織は、
成果がなかなか生まれない。

生み出したい成果が生まれていないのであれば、
チームの「形成」がおかしいか、
「混乱」を正しく乗り越えていないか、
どちらかを疑う必要がある。

タックマンモデル第五段階:「解散期」

永遠に続くチームはない。
名前や形は残るかもしれないが、
メンバーがひとり入れ替わるだけでも、
チームは一度終焉させなければならない。

メンバーが変われば、
役割や責任が変わる。
メンバー間のバランスも変わる。
意識も当然変わる。

チームの目標やミッションにも変化が起きる。

その都度チームは、
一度「解散」させて、
もう一度「形成」する必要がある。

つまり、
チームに「ピリオド」を打って、
新たな章を始めなければならない。

しかし、

このピリオドを打つことをしないチームもたくさんある。

メンバーが変わっていたり、
目指すべき場所が変わっていたり、
時代背景が変わっていたりするのに、
古い体質や体制でだらだらとチーム運営をしている。

一度生み出したチームは、
なんとなく気持ちいい。

だからこそ、
手放すのが惜しくなる。

しかしチームは、
正しく生まれ変わっていかねばならないタイミングが、
結構頻繁にやってくる。

狭義のチームビルディングと広義のチームビルディング

チームの「形成」をしっかりとやる(狭義のチームビルディング)

世間一般的に言われている、
「チームビルディング」
というのは、
どちらかと言うと、
「狭義のチームビルディング」のイメージが、
強いのではないかと思う。

狭義のチームビルディングというのは、
まさに「チームを建てる」段階。

つまり、
タックマンモデルで言えば、
「形成期」に当たる部分を、
チームビルディングと言っている。

この時期は確かに非常に重要だ。

チームの土台や枠組みをどのように創るのか。

家の建設に例えれば、
「基礎」の構築という話になる。

基礎工事がしっかりしていなければ、
安心して住み続ける家は立たない。

台風で揺れる。
地震で倒壊する。

家と同じように、
ビジネスチームにおいても、
さまざまな風が吹くし、
地震のような揺れが起きる。

そのときに、
耐えられる状態にしておかねばならない。

チームを「建てる」段階で、
どのようにチームを定義するのか、
これが非常に重要となる。

チームはビルディングし続ける必要あり(広義のチームビルディング)

前述のとおり、
チームは揺れる。

「形成期」に、
チームをどんなに、
カッチリしっかり定義しても、

さまざまな内的および外的要因によって、
チームは揺らぐ。

一回作って安心なチームなどない。

定期的にチームは、
作った基礎に従って、
修正を加えていかねばならない。

クドいけれども、
これも家と同様。

家もほころびが生じれば、
修繕を加える必要がある。

ビジネスチームが家と違うのは、

ビジネスチームの場合、
修正は頻繁に行う必要があるということ。

チーム統括の責任者は、
「チームは一度つくれば安心」
ではなく、
「チームは立て直しし続ける必要がある」
という前提に立ち、
チームを運営していく必要がある。

タックマンモデルで言えば、
混乱期においては、
どうしてもチームが揺らぐ。

また、
一度形成されたチームは、
混乱期から生産期の間を、
とにかくぐるぐると、
言ったり来たりするものだ。

そのプロセスにおいて、
改めてチームの方向性を確認したり、
チームの状況を見つめたりする時間が必要。

きょうのまとめ

本日は、
「チームビルディング」について、
狭義の意味と広義の意味があるということと、
それぞれのざっくりとした説明をしました。

とりわけ日本のビジネスマンは、
忙しくしているので、
長期的な視点に立ちづらくなります。

「一回つくれば大丈夫だろ」
「一回言えばわかるだろ」

は通用しません。

チームの運営も、
スタートでちゃんと作って、
立て直しし続ける必要がある。

このことを自覚、認識して、
望む成果をつくる、
強いチームを形成し続けていきましょう。

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