目次
オンラインでのコミュニケーションが、
世界的に増えました。
対応を急激に迫られ、
「とまどっている」「悩んでいる」「難しい」
といった声もよく耳にします。
今日は、
オンラインコミュニケーションのうち、
「オンラインでの聴き方のコツをまとめてみました。
こんな方におすすめ
オンラインでのコミュニケーションが増えてきた
オンラインコミュニケーションに苦手意識がある
オンラインコミュニケーションがうまくいかないと感じている
聴き方のコツを知りたい
この記事でわかること
オンラインコミュニケーションにおける「聴き方」のコツ
オンラインコミュニケーションにおける「話し手」の不安
記事の信頼性
この記事の筆者は、
- PHP研究所認定ビジネスコーチ(上級)
- コーチングなどコミュニケーション研修の実績多数
- オンライン研修も多数実施
結論:オンラインコミュニケーションの聴き方のコツはとりあえず3つ
- カメラを意識しよう
- 受容したことがわかるようにしよう
- 自分の理解を伝えよう
詳細は後述します。
オンラインコミュニケーションにおける話し手の不安
対面のコミュニケーションのときは、
その場で観察さえすればわかることも、
オンラインのコミュニケーションでは難しい以下の事柄。
その1:相手は自分の話を聴いてくれているだろうか?
カメラがない場合
そもそもカメラがない場合は、
相手の反応を知る術が、
著しく少なくなる。
そもそもいるかどうかもわからない。
違う仕事をしているかもしれない。
したがって、
聴き手の「声」による反応、
つまり、
声によるあいづちがない場合、
話し手は、
聴き手がそもそも受け取っているのかどうかを、
知る手段を失うことになる。
カメラがある場合
カメラがある場合、
ない場合に比べて
相手の「存在」は感じられる。
また、相手の表情やうなずきなどの反応見えるため、
ある程度の安心感は得られる。
しかし、
カメラがある場合でも、
対面と違って難しいのは、
たいていの場合、
話し手と聴き手の、
「目が合わない」
それは当たり前の話だが、
聴き手が話し手の顔を見る場合、
画面に映る相手の顔を見る。
その場合、
自分のカメラと自分の目線が、
違う位置になるため、
話し手からすると、
目線が少しズレている状態となる。
さらに、
モニターなどを別途設置している場合は、
目線が明後日の方向に行くことになる。
そうなると話し手は、
「自分の話を聴いてくれていないのではないか」
「別の作業をしているのではないか」
という感覚に陥ることがある。
その2:相手は自分の話を理解していくれているだろうか?
対面であれば、
相手の表情や態度を見ながら、
あるいはその場の空気を読みながら、
話がどの程度伝わっているのか、
どのように伝わっているのかを推測することができる。
その反応を見ながら、
自分の話し方を変えたり、
言葉を追加したりしながら、
相手の理解を促していく努力が、
リアルタイムでできる。
しかしオンラインでは、
それが難しい。
特に、
カメラがない場合はなおさらだ。
その3:相手は自分の話をどう思っているのだろうか?
これは、
「理解しているかどうか」ともつながってくる話だが、
「どのような感想を持っているのか」
「どのような評価や判断をしているのか」
などをキャッチするのが難しい。
自分の意見に賛成なのか反対なのか、
というようなことも伺い知ることが出来ない。
オンラインコミュニケーションにおける聴き方のコツ
その1:ときどきカメラを見る
これは、環境が許すのであれば、
「カメラを使いましょう」
が前提となる。
そして、
話し手の顔をずっと見つめていると、
画面をずっと見ている状態となり、
カメラに対して目が合わなくなる。
なので、
基本的には話し手の表情をしっかり捕らえればいいが、
ときどきカメラを見るようにすると、
話し手は、自分と目が合った感覚となり、
安心感を得られる。
「画面ときどきカメラ」
これが1つ目のコツ。
その2:「受容」の合図を送る
ときどき、
あいづちを打つこと。
あいづちというのは、
はい、はあ、ふーん、へぇ、ほう、
ああ、いいね、うん、ええ、おー、
なるほど、たしかに、
そうだね、そうなんだね、そうだよね
etc
などと、
短い言葉を使った、
「聴いてますよ」のサイン。
カメラがあれば、
うなずきをしっかりすること。
これはオンラインだけではなく、
対面のコミュニケーションにおいても同じだが、
聴き手の
「聴いてますよ」
の合図を受け取ることを通じて、
話し手はある程度の安心感を得られる。
オンライン上のあいづちの注意
ただし、
wifiの状況や、
マイクの性能などによって、
あいづちが会話の邪魔になることがある。
こちらがあいづちを打つことで、
相手の声がかき消されたりすることがある。
こういう場合は注意が必要。
自分の相づちが会話の邪魔になるなと感じたら、
あいづちを止める必要もあるかもしれない。
その3:自分の理解を伝える
これは、
自分の理解を整理して相手に伝えるというやり方。
自分が受け取った情報を相手に伝えることで、
相手は、
「ちゃんと聴いてくれているんだな」
ということが実感できる。
また、
理解が違っている場合は、
その場で修正することができる。
これは、
コミュニケーションにおいて、
絶対にやったらいいプロセスだが、
なかなか実施されない。
面倒くさいので…。
オンラインではなおさら、
このコミュニケーションが効いてくる。
きょうのまとめ
本日は、
オンラインコミュニケーションにおける、
「聴き方」のポイントをまとめてみました。
コミュニケーションというのは、
ちょっとしたことで、
お互いの心理状態が変化して、
今まで以上に円滑なやりとりが可能になる。
今回紹介したことは、
本当にちょっとしたこと。
是非ちょっと試してみてください。