オンラインでのコミュニケーションが増えました。
だいぶ慣れたという人もいれば、
やはり対面がいいという人もいるでしょう。

しかし、オンラインのコミュニケーションが増えている以上、
その機会を最大限利用していきたいものです。

今日はオンラインで意識する、
簡単な「傾聴」のやり方をご紹介します。

傾聴 画像

こんな人におすすめ

1on1ミーティングを対面ではなくオンラインで実施することが増えた。
対面とは勝手が違いどのようにやればいいのかわからない。自信がない。
どのようなことを意識して「傾聴」していいのかわからない。

この記事を読んでわかること

オンラインコミュニケーションするときの傾聴のポイントと注意点

オンラインコミュニケーションにおける「傾聴」の効果

記事の信頼性

リーダーシップやコーチングに関する研修を15年以上実施している

1on1やビジネスコーチングの研修を100本以上やってきた。

1on1をオンラインで実施する企業の仕組みづくりにも携わっている。

【安心倍増】オンライン1on1ミーティング「傾聴3つのポイント」

ズバリ!3つのポイントから。

  1. 画面ときどきカメラ
  2. うなずき・あいづちをしっかりと
  3. 確認をコマメに

というわけで、
ひとつひとつを解説していきます。

【オンライン傾聴のポイント1】画面ときどきカメラ

アイコンタクト

これはタイトルのままなのですが、
オンラインのコミュニケーションにおいては、
画面上で相手の顔を見るだけでなく、
時々カメラに視線を送りましょうということです。

対面のコミュニケーションにおける、
傾聴のポイントとしては、
以下のようなことを伝えます。

  • 身体を向けましょう
  • アイコンタクトをしましょう

自分の方を「見られている」
というのは、
人によっては、
「プレッシャー」
を感じることもあるようですが、
基本的には、
「自分の話に関心を向けてくれている」
「自分の話をしっかりと聴いてくれている」
というサインになります。

しかし、
オンラインではこれができません。

オンラインでコミュニケーションするとき、
向き合っているのは、
「人」
ではなく
「画面」
なわけです。

これが少し厄介。

画面を見ているとき、
カメラの向こう側にいる相手からすると、
「自分を見られている」

という意識ではなく、
「ちょっと下を見ている」
「自分のことは見ていない」
という感覚になります。

たいていの場合、
webカメラやPC内臓のカメラは、
画面の上についていたりつけていたり。

ちょっとした目線の移動が、
オンラインでは影響を与えます。

対面と違うのは、
画面上で相手の目や顔を見ているにもかかわらず、
相手から見ると、目が合っていないということ

相手から見たときに、
「目が合った状態」をつくるためには、
「カメラを見る」
しかありません。

かといって、
ずっとカメラを見ていては、
話し手(相手)の様子が受け取れない。

相手の様子を受け取るためには、
「画面を見る」ことが、
本当は正解なのですが、
話し手は多くの場合、
カメラの向こう側では、
画面上の聴き手に向かって何かを話しています。

なので、
目を合わせるために、
「カメラをときどき見ましょう」

【オンライン傾聴のポイント2】うなずき・あいづち

これは対面でも同じです。

うなずき→相手の「視覚」に聴いてるよって伝えることができる

あいづち→相手の「聴覚」に聴いてるよって伝えることができる。

「傾聴」の際は、
「聴いてますよ」のサインを送ることが、
極めて重要。

このことによって話し手は、
「ちゃんと聴いてくれているんだな」
という実感を強め、
話を聴いてくれていることに安心し、
その相手に対して「信頼」を強める。

ただし、
ビデオがない場合、
当然ながら、
いくらうなずいても相手には伝わらない。

音声通話のときは、
「あいづち」がすべて。

相手の話の切れ目(句読点)で、
しっかりとあいづちを打つことが重要となる。

オンラインでのあいづちの注意点3つ

単調になると危険

あいづちは聴いてますよのサインですが、
単調になりがちです。

「はい、はい、はい、はい、はい…」
→本当に聴いてくれてるのかな…。

タイミングがずれると危険

→聴いてないな…。

マイクの状態によっては相手の話が聞こえない

回線の状況や、
お互いのマイクの状況によって、
あいづちを打ってしまうと、
相手の話が聴こえなくなってしまうことがあります。

【オンライン傾聴のポイント3】確認をコマメに

「確認」
というのは、
自分が相手の話をどのように受け取ったか、
またはどのように理解したかを、
こちら(聴き手)から相手に伝えるやり方です。

話し手からすると、
自分の話がどのように受け取られているのか、

どのように理解されているのか、
相手が見えない分、
判断のしようがないわけです。

これはオンラインに限らず、
やったほうがいい「傾聴」のポイントですが、
オンラインでは「必須」レベルです。

「確認」2つの効果

その1:話し手の安心をつくることができる

適切にこちらから確認ができれば、
「ちゃんと受け取ってくれている」
「ちゃんと聴いてくれている」
という実感が当然高まります。

うなずきやあいづちなどは、
「聴いてますよ」のサインにはなりますが、
実際にはわかっているのかがわからないわけです。

受け取った事柄を言葉にしてもらえると、
安心感は高まります。

その2:齟齬を修正できる

相手が伝えたかったことと、
こちらが理解したことが、
違っていたとしたら、
相手に修正してもらえるということです。

人は「わかったフリ」をします。
そして、
実はスリ合っていない意識の中で、
先の行動に移ります。

これが場合によっては大きなロスになるわけですね。

また、
「認識が違っていた」ことが確認できたことと、
それを修正できたということで、
またまた相手の安心感は高まります。

こういうコマメに認識を一致させていく行動が、
長い目で見ると信頼関係をしっかりと積み上げます。

きょうのまとめ

コミュニケーションは難しい…。
こんな声をよく聴きます。

思うように伝わらない。
相手の考えていることがわからない。

だからこそ、
コミュニケーションするしかないわけですね。

信頼をつくっていくためには、
「聴く」ことが基本と思います。

人は伝えたい生き物であり、
「わかってほしい」と願っています。

その思いを、
しっかりと受け取っていくことで、
信頼関係をつくっていける。

コミュニケーションの場として、
オンラインの機会が増えました。

対面のときにすてきなコミュニケーションはもちろんですが、

オンラインでも、
「イケてる!」と思えるコミュニケーションをとって、
身の回りの人との信頼関係を、
しっかりと創っていきましょう。

最後までご覧いただいて、ありがとうございました。

(Visited 566 times, 1 visits today)