主語をどのようにするかで、
相手が受け取る印象は大きく変わります。

今日は”Iメッセージ”と”YOUメッセージ”。

この意味と使い分けについて、
解説していこうと思います。

Message

こんな方におすすめ

  • コーチングや1on1ミーティングがうまくなりたい方
  • 育成に携わるマネジャーやメンターの方
  • 子育て中の方
  • 適切な伝え方を学びたい方

など

記事を読んでわかること

  • Iメッセージ・YOUメッセージそれぞれの意味
  • 場面に応じた使い分け

記事の信頼性

記事執筆者の半谷知也(はんがいともなり)は

  • プロ講師として企業研修を1,000日以上実施
  • 1on1関連の研修は通算200日以上実施
  • パーソナルコーチングを2,000人以上に実施
  • 関わらせていただいた企業・組織は100社以上
  • リーダーシップの研修を15年以上実施

承認/フィードバックはIメッセージとYOUメッセージを使い分ける

Iメッセージ

つまり主語を、「私」にする伝え方。

YOUメッセージ
つまり主語を、「あなた」にする伝え方。

コーチングに置いては、
承認やフィードバックを伝える際に、
この「主語」を意識することによって、
相手に効果的にメッセージを伝えていきます。

YOU&ME

フィードバックの場合

※この記事で言う「フィードバック」というのは、
どちらかと言うと「ネガティブな内容」を相手に伝えることを言います。

フィードバックは基本的に、
Iメッセージを使うようにしましょう。

理由は後述いたします。

承認の場合

承認は、
うまくいっていることや、
相手のいいところを伝えるメッセージなので、
まあ、どちらでもいいかなというのが、
正直なところです。

こちらも詳細は後述します。

フィードバックのYOUメッセージの印象

YOUメッセージは、

「あなたは、こうです」

平たく言うと、

「あなたってさ、こうだよね」

という言い方になります。

あるいは、
そういう言い方をされたという印象になります。

その結果、

「決めつけられた」
「見方や考え方が違う」

「上から目線」

という印象を与えやすいものとなります。

YOUメッセージ具体例

「(あなたは)やる気ないでしょ?」

「(あなたは)何か不満あるでしょ?」

「(あなたは)声が小さいんだよ」

「(あなたは)約束守らないよね」

「(あなたは)コミュニケーション苦手だよね?」

「(あなたは)人の話聴いてないよね」

「(あなたは)うるさいんだよ」

「(あなたは)直す気ないでしょ?」

「(あなたは)社会人の自覚がないよね?」

「(あなたは)言葉づかいが悪い」

「(あなたは)報告が遅い」

「(あなたは)お客さんのこと考えてない」

「(あなたは)言い方が悪い」

「(あなたは)当事者意識がない」

「(あなたは)話しかけづらい」

「(あなたは)近づきにくい」

「(あなたは)人任せなんだよ」

「(あなたは)思いやりがない」

「(あなたは)あなたは間違えている」

「(あなたは)チャレンジしないよね」

「(あなたは)伝え方があいまいだよね」

「(あなたは)何考えているかわからない」

Iメッセージの印象

Iメッセージは、

「私はこう感じる」
「私からはこう見える」

というメッセージになります。

つまり、
「私の主観だけど…」
という前提が含まれる言い方となります。

相手から見れば、
「この人からはこう見えたんだな」
というように、

自分自身をすべて「決めつけられた」
という感覚ではなく、
あくまでもひとつの見方として、
そのように見えたんだなと受け取ることができます。

I message

Iメッセージ具体例

先ほど紹介したYOUメッセージを、
Iメッセージに変換すると、
どのようになるのかを示します。

自分が言われたとしたら、
という視点で、
どのように受け取る印象が異なるか、
感じ取りながらお読みください。

「(あなたは)やる気ないでしょ?」
→「やる気ないように(私は)見えるよ」

「(あなたは)何か不満あるでしょ?」
→「何か不満があるように(私は)見えるよ」

「(あなたは)声が小さいんだよ」
→声が小さいと(私は)感じたよ」

「(あなたは)約束守らないよね」
→「約束守ってくれないなと(私は)思っているよ」

「(あなたは)コミュニケーション苦手だよね?」
→「コミュニケーションが苦手だなと(私は)感じるよ」

「(あなたは)人の話聴いてないよね」

→「人の話聴いてないように(私は)見えるよ」

「(あなたは)うるさいんだよ」

→「うるさいなと(私は)感じるよ」

「(あなたは)直す気ないでしょ?」

→「直す気がないのかなと(私からは)見えるよ」

「(あなたは)社会人の自覚が足りないよね?」

→「社会人の自覚が足りないと(私は)感じるよ」

「(あなたは)言葉づかいが悪い」
→「言葉づかいが悪いと(私は)思うよ」

「(あなたは)報告が遅い」
→「報告が遅いと(私は)感じたよ」

とまあ、こんな感じなのですが、
以下は是非、
ご自身で変換してみてください。

「(あなたは)お客さんのこと考えてない」

「(あなたは)言い方が悪い」

「(あなたは)当事者意識がない」

「(あなたは)話しかけづらい」

「(あなたは)近づきにくい」

「(あなたは)人任せなんだよ」

「(あなたは)思いやりがない」

「(あなたは)あなたは間違えている」

「(あなたは)チャレンジしないよね」

「(あなたは)伝え方があいまいだよね」

「(あなたは)何考えているかわからない」

YOUメッセージ

日本語は主語をあまり伝えない言語

日本語は、
あまり主語を伝えません。

英語は必ず伝えます。

なので主語が曖昧になったり、
主語は勝手に解釈されたりするわけです。

例えば英語ですと、

YOUメッセージ
→You are liar.
(あなたはうそつきです)

Iメッセージ
→I feel that you are liar.
(あなたは嘘つきだなと私は感じます)

わかりやすいですよね。

日本語の場合、
伝える側に「決めつける」つもりは全然なかったとしても、
相手は、
「私のことを決めつけられた」
と感じてしまう可能性があります。

承認の場合は…

いくつかの例を挙げながら、
解説していきますので、
自分が言われる立場としてどう感じるかを考えながら、
ご覧ください。

<YOU>「(あなたは)かっこいいね」
<I>「かっこいいなと(私は)思ってるよ」

どうでしょうか?
どちらでもよくないですか?

ただし、
Iメッセージで、
「私は」を伝えてしまうと、
逆にちょっと悲しいかもしれませんね。

(他の人は思ってないかもしれないけど)
私は思っている。

というような解釈にもなってしまいますから…。

<YOU>「(あなたは)素晴らしい才能の持ち主だよね!」

<I>「素晴らしい才能の持ち主だと(私は)感じています」

まあ、やはり、
どちらでもいいかなと思います。

目上の人に対する承認のメッセージ

相手との関係性によっては注意が必要です。

目上の人に対して、
「いい才能持ってますよね!」
とは伝えられないですよね?

かといって、
「素晴らしい才能の持ち主だなと(私は)感じています」
と伝えても微妙なところ。

この辺は、
もう少し言い回しを工夫する必要がありそうです。

承認であっても、
目上の人に対してYOUメッセージは控えたほうがいいです。

「○○さんの才能に私は憧れています」
とかでしょうか?

今日のまとめ

というわけで本日は、
IメッセージとYOUメッセージの使い分けについて
解説させていただきました。

ちょっとした主語の使い方や、
主語を意識したメッセージの伝え方によって、
相手の印象や解釈が大きく変わります。

より受け取りやすいメッセージの伝え方を意識しましょう。

本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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