1on1ミーティングの実施によって、
つくりたい2つのことがあります。

それは、

  • 部下が主体性を発揮すること
  • 上司部下の信頼関係を構築すること

の2つです。

なのですが、
今日のテーマは、
最も重要なことと言えるかもしれません。

1on1ミーティングによって、
なぜ部下の主体性が向上するのかということを、
解説していきたいと思います。

敏腕コーチ

信頼関係の向上については、
別のブログにまとめてありますので、
こちらも是非ご覧ください。

1on1ミーティングをやるとなぜ信頼関係が生まれるのか?

この記事を読んでわかること

  • 1on1ミーティングで主体性が生まれる仕組み
  • コーチングが主体性を創り出す鍵である理由

こんな方におすすめ

  • 経営者やマネジャー
  • 社内および上司部下の信頼関係をつくりたい方
  • 社員の主体性を発揮させたい方
  • 風通しの良い職場をつくりたい方
  • トップダウンに限界を感じている方

この記事の信頼性

記事執筆者の半谷知也(はんがいともなり)は

  • プロ講師として企業研修を1,000日以上実施
  • 1on1関連の研修は通算200日以上実施
  • パーソナルコーチングを2,000人以上に実施
  • 関わらせていただいた企業・組織は100社以上
  • リーダーシップの研修を15年以上実施

1on1ミーティングで主体性が育つ5つのプロセス

なぜ1on1ミーティングをすると、
部下の主体性が育つのか?

それは、

  1. 自分で考えて
  2. 自分でアイデアや答えを出し、
  3. 自分で決断をして、
  4. 決めたことを実行に移し、
  5. その結果に責任を持つから。

このそれぞれのプロセスが、
主体性を強めていく理由になります。

主体的にアイデアを出す

上司が考えて、
上司が決めた答えを、
部下に与えて(押し付けて)
部下にやらせるわけではないから。

上司と部下の関係で言えば、
多くの場合、
上司は知識もスキルも経験も豊かにあり、
上司の考え方や見方から、
それを教えたくなったり、
そのとおりにやらせたくなったりします。

それはもちろん、
組織的にはリスクも少ないかもしれません。
また、部下の視点から見ても、
上司の考えてに従っていれば、
それは安全ですし、
責任を取らなくていいですから、
ラクなわけです。

1on1ミーティングにおいて鍵となる「コーチング」の関わり

コーチングのスキルが、
「相手の考えを引き出すこと」
をつくります。

コーチングのスキルによるコミュニケーションで、
部下は、
自分で考えて自分で答えを出し自分で決める
というプロセスを踏むことになります。

これにより、
主体性の向上

につながっていくわけです。

「やらされ感」
ではなく、
「自分で決めたこと」
ですから、
自分で責任をとることにつながっていきます。

コーチングが主体性の鍵

そしてコーチングの手法というのは、

基本的に、

  1. 質問して
  2. 相手の考えをよく聴く

という繰り返し。

背中を押すために、
承認したり、フィードバックしたりということもあります。

やることは、
言ってしまえば、
たったこれだけです。

なぜ主体性が必要なのか?

これはいろいろな理由が考えられるでしょう。

主体性というのは、
意欲ややりがいということと密接に結びついています。

会社生活において、
「自分事として自分の仕事をやっている」
という感覚は、
これまたいろいろなことに結びついてきます。

  • 生産性をアップさせる
  • アイデアが豊富に出てくる
  • モチベーションの向上
  • 自分の仕事が好きと思える
  • 自分の仕事に誇りを持てる
  • 仕事をすることが楽しくなる
  • 自分の会社や業種が好きと思える
  • 会社への帰属意識が高まる
  • ネガティブな理由での離職が減る

など

主体性は育てていくもの

主体性というのは、
まるでそれが先天的なものであるかのように、
言われることもあります。

たとえば、
「あいつは生まれつき積極的で自主的…」
といったように…。

先天的な要素がゼロかと言えば、
そうではないと思います。

きっとDNA的な影響はあるでしょう。

でも、
置かれている環境や、
一緒にいる人によって、
それは確実に左右されます。

主体的な人ばかりが集まると、
誰かが引きます。

主体的でない人ばかりが集まると、
誰かが主体的に動き始めます。

それまでの人生で培ってきた、
自分のパターンというものはあると思いますが、
それぞれの主体性をどのように発揮するかは、
それぞれの形があっていいわけです。

1on1でよく話を聴くことで、
その主体性を引き出していくことは、
間違いなく可能です。

主体性を育てる

今日のまとめ

本日は、
1on1ミーティングがどのように、
「部下の主体性」を生み出していくのかを、
解説しました。

主体性というのは、
「自分事である」
「自分の責任である」
という意識が生まれている状態です。

1on1での関わりでは、
相手の考えを大切にしていく」
ということに尽きるかもしれません。

考える意欲と実行する意欲を
1on1ミーティングを使って、つくり続けていくこと。

これが鍵です。

というわけで、
本日も少々触れましたが、
1on1で創り出した信頼関係や主体性が、
さらに何をもたらしていくのかは、
次回以降のブログでまとめていきます。

本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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