「鍵をひとつ挙げてくれ」

と言われたら、
「コーチの意識を整えること」
と答えるかな…。

意識変容のプロセスについては、
最後にふれるとして、
なぜコーチの意識が重要なのかを、
順を追って説明していく。

コーチの意識って何?

意識というのは、ここでは、
顕在的にも、潜在的も、
自分の頭の中でしている会話のことを言う。

それは例えば、
ものの見方や考え方。
信念や価値観。

そもそも自分のコーチングすべき相手を、
どのように見ているあろうか。

コーチングすべき相手って?

コーチングすべき相手というのは、
私からすれば「クライアント」だけれども、
組織の中で日常的に使われているコーチングは、
マネジャーがメンバーに、
上司が部下に対して、
実施する機会が断然多いだろう。

部下に対する内的会話

私たちは、
自分が気づいていないところで、
実にいろいろな会話をしている。
その会話をもとに、さまざまな言動をする。

部下に対してはどのような会話を持っているだろう。

・自分がいなければ何もできないやつ
・本当にダメなやつだ

・動きが遅いんだよ
・自分で考えない
・自分の意見を持っていない
・主体性がない
・自分を信頼していない
・きっとわかりあえない
・何度言ってもわからない

といったような、
どちらかというとネガティブな会話を持っているかもしれないし、

・本当に優秀
・すぐに物事を吸収する
・一緒に仕事をしていて楽しい
・頼りになる
・元気があって組織を活性化している
・将来有望である
・責任感が強い
・打てば響く
・かわいい

といった、
どちらかというと、

ポジティブな会話を持っているかもしれない。

自分の意識に気づく

みなさんは、どちらの会話をしがちだろうか。

上司として、マネジャーとして、
どちらの会話をすることが正しいかは、
頭では解っている。

部下を信頼し、組織を統率する。
これがおそらく、
いろいろなマネジメントの研修なんかでも、
たいてい教わることなのではないだろうか。

しかし、
自分の頭と身体は思うように動かない。

解ってはいるけど、反応する。
気づくと相手をディスカウントするような言葉を発している。
表に出さなかったとしても、
頭の中で繰り返している。

この繰り返しによって、
どうしても意識は強化される。

強化されると、それが自然の反応になっていく。

コーチングのプロセスで現れるネガティブな意識

コーチングの機会においても、
もっている意識は顕著に現れる。

「自分が正しい」

という意識から、
誘導的な質問をしたり、

「どうせしゃべんないだろ?」
という疑いの意識から、
相手に話す時間をほとんど与えず自分が話まくっていたり、

「どうせ大した話は出てこない」
という相手を見下した意識から、
聴き方がおろそかになったり。

だから、どれだけ素敵なコーチングの知識や技術を持っていたとしても、
それはすべて、コーチの「態度」にかき消されていく。

意識変換のプロセス

というわけで、やることは一つ。

コーチングの知識や技術を磨くのも重要だが、
自分の当たり前の意識を変容させる必要がある。

変容のプロセスは以下の3つ

1.気づく

2.受け入れる
3.選ぶ

4.決める

Step1.気づく

今日の記事の中で、
何回か問いかけた。

「自分はどんな意識で相手を見ているだろうか?」
「上司と部下の関係をどのように考えているだろうか?」

「気づく」
というのは、
いつも自分が知らず知らずのうちに、
してしまっている会話に気づくということ。

Step2.受け入れる

これは、
そんな意識である自分自身を受け入れるプロセス。
「認める」
と言い換えてもいいかもしれない。

一般的な「正しさ」

自分がやっている「現実」
は違うかもしれない。

たとえば、
「部下を信頼し相手の存在を尊重する」
ということが、一般的なマネジャー像として正しかったとして、
自分がやっていることが、
「部下を疑い、自分の価値観ややり方がすべて」
という感じだったとしたら、
その自分を受け止めることは至難の業だ。

「そんなことない!」
って思いたい。

でも現実を受け止めない限り、
なにも変わらない。

「うまくいっている」
って信じている人は、当然ながら、
自分の考え方や振る舞いを変えない。

だから、認める必要がある。
「自分はやってない」と。

そして、そこに判断を下す必要もない。
「だから自分はダメ人間だ」
とか。

「やってないんだな」
ということを認めるだけ。

そうすると選択が可能となる。

Step3.選ぶ

今のやり方や考え方はひとつの選択肢。
そして、
他の理想的なやり方や考え方も浮かぶはず。

自分がどれでやりたいのか。
やるべきと思っているのか。

それを改めて「選択」すればいい。

先ほどの例で挙げたように、
「部下を信じ尊重する」

という選択肢を選ぶべきだと思ったら、
今までの選択肢を手放して、
新しい選択肢を握ればいい。

Step4.決める

最後は、
新しい選択肢をやり続けることを、
「決める」必要がある。

そして、
「決め続ける」
必要がある。

今までのパターンと違うものを決めるというのは、
「頑張らないといけない」
ということ。

強く意識しなければ、
もとのパターンや考え方が当たり前に顔を出す。

だから、
今日も決める、
明日も決める、
明後日も決める。
午前も決める。
午後も決める。
この1時間を決める。

決め続けていくことが、
新しい意識を育てていく。

これが、
意識変容の簡単4ステップ。

今日のまとめ

意識が変われば、言動が変わる。
言動がかわれば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。

なんて言うけど、
本当にそうだなと思う。

私がコーチの意識として大事だと思うことは2つ。

相手を尊重すること。
相手に関心を向けること

自分と違う相手の世界観・価値観を尊重し、
どのように違うのかに思いっきり関心を向ける。

そうしていると、
コーチングのテクニックとして必要と言われている、
「傾聴」とか「質問」とか「承認」なんて、
わざわざ教わらなくても、
意外とできるかもしれない。

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