私が2017年にシリコンバレーに行き、Googleを始めさまざまな企業の社員のみなさんに話を訊くことができた。もちろん、1on1のことに限らず、マネジメントのこと、テクノロジーの進化、シリコンバレーで成功するために必要なことなど、話題は多岐に渡ったが、1on1に関することは私の仕事と直結することなので、非常に興味深く聴かせてもらった。
シリコンバレーにおける1on1の実践→浸透が話題となり、日本も遅ればせながら、1on1ミーティングの導入が進んでいる。話題になるがあまり、早急に取り入れて機能しない企業も少なくないのではないだろうか。
1on1ミーティングの話を聴いて感じたこと2つ
その話を聴く中で、感じたことが大きくは2つある。
1on1ミーティングはやっぱりいい!
ひとつは、「1on1ミーティングが会社・企業・組織」に浸透していくことはやはり必要だということ。マネジャーは、部下の状況を興味を持って把握することができ、適切なサポートを施すことが可能となると話をされていた働き方や適切な休みのとり方などももちろんそうだし、キャリアについて理解をした上で、状況によっては相手が望む仕事をアサインしたり、場合によってはそのような部署に異動させることも可能となる。
また、部下からすれば、話を聴いてくれている、存在を認めてくれている、状況をわかってくれているといった安心感の中で、自分のパフォーマンスを発揮しやすい状況となる。
1on1ミーティングは日本では機能しない
1on1ミーティングは、このまま日本のしくみに当てはめても、おそらくうまく行かないだろうと感じたのも事実。
Googleは、マネジャーはマネジャーであり、一切のプレイヤーの仕事をしない。「マネジャーの仕事はなんですか?」って訊いたら、「半分は面談、半分は評価」って言っていた。つまり、そこに専念できるからこそ、十分な1on1の時間を取ることができる。
Googleの1on1ミーティング
Googleでは、1on1ミーティングを以下の仕組みで実施していると聴いた。
・週に1度の1on1ミーティング→30分(日常業務や自分の状況を扱う)
・必要に応じて、適宜1on1ミーティングがスタート→任意
・半年に1度の1on1ミーティング→60分(キャリアを扱う)
一人あたり120分の時間が少なくとも仕組みとして実施される状態となっており、その他何かあれば、いつでも声かけてOKという状況になっている。
そして、業務とは関係なく、半年に1度キャリアを見つめ直す時間をつくる。長期的なキャリアを見据えた上で、日常業務を実施することができるので、自分の役割や通常業務にも、やりがいを感じる可能性が格段に高くなる。
まとめ
1on1ミーティングは間違いなく、組織で成果を最大化していくために必要だし効果的。そしてそれを日本企業で機能させていくためには何が必要か。私なりの見解を、次回のブログでまとめていこうと思います。
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