トレーナーとは
トレーナーというのは、トレーニングする人。「トレーナー」という言葉は、フィジカルを整える人のイメージが強いかと思うけれども、ここでは、「ビジネス的なトレーニングをする人」のことを指すと思っていただきたい。研修をリードする人なので、「先生」とか「講師」という言葉のほうが、一般的にしっくり来るかもしれないけれど、「トレーナー」。
トレーナーの修行としてやっているひとつのこと
独立してからはずっとトレーナーだけれども、独立する前に働いていた会社で、トレーナーとしての基本を叩き込まれた。十分ではないかもしれないけれど、かなり特別な訓練を受けたと思っている。立ち居振る舞い、言葉の選び方。どのように意図を設定し、それを実行していくのか。すべてが大事な体験であった。
そして今、私がトレーナーの訓練としても、趣味としても取り入れていることが「落語」の世界。
「落語」は誰も傷つけない。私が尊敬するトレーナーの一人、福島正伸さんがそんなふうに言っていた。落語はエンターテインメント。言葉と、声と、振る舞いだけで、笑いを起こしたり、涙を起こしたりする。そのコミュニケーションには、トレーナーとして学ぶところがたくさんある。
落語の最近のおすすめは…
去年は立川志の輔さんばかり聴いていた。まあなんとも面白い。古典も新作も。今年はようやく、寄せに足を運ぶ機会も創れそうだ。
そして最近はまっているのは、「柳家喬太郎」さん。
柳家喬太郎さんのすごいところ
得意を活かす
歌がうまい。落語に歌を挟む。落語の文脈にマッチした替え歌。これが最高。
型を逸脱
「落語」というイメージの型にはまらない型。話し方、振る舞い。こんなのありなのか?って思ってしまうほどの型なのだが、なんとも面白い。
卓越の演技力
表現は、言葉、振る舞い、声(間)を主に使うわけだが、そのすべてが卓越している。落語家であり、一流の役者。とくにすごいと感じるのは、「笑い」。いろいろな笑いのパターンがあり、それがまた自然。
トレーナーとしての重要な要素
トレーナーは、トレーニングの意図に従い、それぞれのテーマである能力や考え方について啓発していく。そのトレーニングの目的が達成できればOKなのだが、プロセスは楽しい方がいい。そして、こちらの世界に引き込んでいく必要がある。そういう意味で、落語の世界というのは、トレーナーの世界と共通するものがたくさんありそうだ。
きょうのまとめ
去年は主に「聴く」ことに終始して楽しんだわけだけれど、今年はこの落語の世界をもう少し分解してみようと思う。言葉の使い方、立ち居振る舞いや声の使い方。ストーリの構成。
また、その要素についても、ブログで紹介していきます。卓越したトレーナーを目指す方。「落語」、おすすめです。