目次
「私はビジョンや夢を描くタイプではありません」
なんてことを言う方と時々出会う。
そしてこの場合の、
「タイプ」
というのは、
まるで生まれつき、
そうであることが決まっているかのように、
言っているように聴こえてくることが多いわけです。
確かに、
生まれつきのなんらかの要素はあるかもしれません。
我が子を見ていても、
同じような環境で育てても、
「考え方」や「感じ方」というのは、
全く違ったりします。
だから、
そのすべてを否定するつもりはありません。
でも、
「自分はそういうタイプだから」
と思い込んで、
自分にはそういうことはできない。
と決めつけてしまうのは、
非常にもったいないかもしれないと思うわけです。
ビジョンを描いたり、夢を膨らめたりすることは、
生まれつきの資質ではなく、
「能力」であり、
間違いなく、誰でも可能なことです。
そして、
「能力であるからには、
能力アップできる」
という前提で、
本日のブログを書いていきたいと思います。
この記事を読んでわかること
- ビジョンの描き方
- ビジョンの膨らめ方
- ビジョンや夢を描かなくなった理由
こんな方におすすめ
- 夢を語りたい
- もっと人生充実させたい
- 効率的に夢や目標を達成したい
- 人とつながっていきたい
とちょっとでも思っている方。
この記事の信頼性
記事執筆者の半谷知也(はんがいともなり)は
- プロ講師として企業研修を1,000日以上実施
- プロコーチとしてコーチングを2,000人以上に実施
- 関わらせていただいた企業・組織は100社以上
- リーダーシップの研修を15年以上実施
「夢は向こうからやって来る」という幻想を手放そう
リーダーシップというのは、
誰かを導くことで、
そのためにはビジョンや夢、
つまり、
行き先が必要であると、
以前のブログでお伝えしました。
↓
そして、
その自分を導くためのビジョンを、
描いたり、
膨らめたり、
明確にしたりするためには、
自らアクションする必要があります。
つまり、
黙っていて、止まっていて、
向こうからビジョンがやってきてくれるということは、
「ない」
と言い切ってしまっても、
過言ではありません。
ビジョンや夢の描き方「簡単!4ステップ」 〜リーダーシップの原点〜
というわけで、
本日の結論です。
ビジョンや夢を、
描いたり、
膨らめたり、
明確にしたり、
するための必要な4つの行動は、
- 考える
- 可視化する(描く/書く)
- 出会う
- 伝える
さてというわけで、
この4つを解説していくわけですが、
その前に、
ビジョンを描かなくなってしまう、
考えられる要因をいくつか書いておきます。
ビジョンを描かなくなる要因
親に聴いてもらえなかった
自分のやりたいことや、
自分の夢を話したら、
「そんな馬鹿なこと言ってないで、
早く勉強しなさい」
とか一蹴されちゃうこともあります。
親の影響は大きいですからね。
「親がどうであっても、
自分はやるぞ!」
って思える強さを、
子供の頃から持ち合わせている人ももちろんいますけど、
少数なのではないかなと思います。
そういう親の関わりによって、
いつの間にか夢をあきらめているということも考えられます。
バカにされる
自分の夢を、
友達や先生などに話してみたら、
「お前には無理だよ〜」
とか
「何その夢ダサい〜」
とかって言われてしまうと、
「自分の夢は価値がない」
とか
「自分にはできないかも」
というように考えてしまい、
「もう夢なんて考えるのやめよう」
とか
「考えても人に話すのをやめよう」
という決断を下してしまうことがあります。
自己イメージの低さ
「自分には無理」
とどんなことでも決めつけてしまっているケースです。
上記の関わりによって、
自己イメージが下がったということもあるでしょうし、
やはり、
生まれつきの性格的なものもあるかもしれません。
挫折する
チャレンジしてみたかもしれません。
しかし、
うまくいかない。
実際チャレンジしてみたけど、
自分には無理だと決めた。
決めた瞬間に、
その夢は終了ですし、
こんどは、
それをやらなくていい理由を探したり、
それが以下に必要でなかったかを
証明しようとしたりします。
挫折は痛いし苦しいですから、
自分自身はできるだけ正当化したいと願います。
ビジョンや夢を考える
当たり前すぎるのですが、
まず最初に必要なことは、
「自分の夢ってなんだろう」
「自分のビジョンってなんだろう」
「自分って何をしたいんだろう」
「自分って何がほしいんだろう」
「自分ってどんな自分になりたいのだろう」
「自分って…」
と考えることです。
考えなければ、
出てこないですし、
膨らまないですし、
明確にならないわけです。
がしかし、
それ以上に問題なことは、
「アンテナが立たないということです」
考え始めると、
アンテナが立ちます。
これは、
後述する「出会うこと」と絡んできますので、
詳しくは後ほど…。
可視化する(描く/書く)
理由は主に3つです。
- 忘れないように
- 育てられるように
- 意識できるように
夢を忘れない
自分が考えたことというのは、
割とあっという間にどこかへいってしまいませんか?
私はたくさんあります。
今日はどんな夢を見たっけ?
さっき、何かいいアイデアを思いついたんだけど何だっけ?
何を取りに来たんだっけ?
…
人の記憶は、
水物です。
あっという間に流れていく。
というわけで、
ひとつは忘れないように書いていきましょうということ。
夢を育てる
画家や漫画家が、
突然ひらめいて、
一夜にして作品を仕上げるなんてことも、
あるかもしれません。
私は絵心がまったくないもので、
詳しくは知りませんが、
「絵の書き方 手順」
と検索をすると、
絵の一般的な描き方が出てきたので、
引用させていただきます
一般的な流れの例なので、必ずしもこの手順で無くても大丈夫です。
step1 アタリを描く まずは、顔や身体を、簡単な図形に置き換えて全体や向きを決めます。 …
step2 ラフ/下描き …
step3 線画/ペン入れ/清書 …
step4 配色/色決め …
step5 彩色/色塗り/仕上げ
(参考)https://www.pixivision.net/ja/a/1803
まあそうですよね。
下書きして、
ペン入れして、
色塗って…、
その工程を経て、
仕上がっていきますよね。
ビジョンを描くのも、
こんな感じだと思うんです。
どういう順番かはわかりません。
ぼんやりとなにかの形が見えるのが先かもしれないし、
色が何か見えてくるかもしれません。
でも、
ちょっとずつ、線を足していったり、
ちょっとずつ、色を足していったりしたら、
こんな夢が描けていた。
ってこんな感じだと思うんです。
そして、
ビジョンは多分、
完成と思ったとしても、
多くの場合は続きがあるのではないかなと思っています。
絵が拡がるかもしれないし、
奥行きが生まれるかもしれません。
夢を意識する
「可視化」というのは、
「意識づけ」になります。
日々夢を「意識」して生きていると、
人の「無意識」がそれをサポートしてくれます。
人の日常的な言動は、
95%以上が無意識と言われます。
その無意識が、
自分の夢やビジョンを、
サポートしてくれる状態をつくるわけです。
出会うこと
「ケーキ屋さんになりたい!」
という女の子がいたとして、
その女の子は、
その人生の中で、
必ず「ケーキ屋さん」と出会っています。
その物事に出会っていない人が、
それがほしいとか、
そのようになりたいとか、
ならないわけです。
月面着陸を最初に志した人は、
宇宙との出会いがあり、
月との出会いがあり、
そこにたどり着けるかもしれない、
何かの材料や技術との出会いがあったからこそ、
「人類を月へ」
と思ったわけです。
というわけで、
夢を描き膨らめるためには、
出会いが必要だということです。
そして、
出会いにはこれもまた、
いろいろな種類があります。
そして、
この出会いを呼んでいくために、
前述した「アンテナ」を立てる必要があるのです。
人との出会い
人との出会いは、
いろいろな意味を持ちます。
こんな人になりたい!
この人が話している夢の話が魅力的。
自分もそんなことやってみたい。
完全に一致しなくても、
「そう、そんな方向!」
ってヒントを得られるかもしれません。
情報との出会い
世の中には、
星の数ほどの情報があります。
その情報を、
自分の基準で取捨選択しています。
それもまた「無意識」に。
だから、
その「無意識」がしっかりと、
必要な情報をキャッチしてくれるように、
アンテナを立てておく必要があるわけですね。
- テレビ
- 本・雑誌・新聞
- インターネット
- SNS
- 動画
- ニュース
…
上記は重複するものもありますが、
これらの情報源により、
私たちはさまざまな情報を出会うことができます。
出来事との出会い
私たちの日々の行動は、
さまざまな出来事とも遭遇させてくれます。
それは仕事かもしれないし、
何気ない日常のワンシーンかもしれません。
「こんな出来事を、自分の人生で増やしていきたい」
ってものに出会えるかもしれません。
もしかしたら、
もう出会っているかもしれません。
夢を伝える
これは非常にシンプル。
人に伝えてみること。
これは極端な話、誰でもいいです。
でも、
興味関心を向けて聴いてくれる人が、
最初のうちはいいでしょうね。
狙いは3つ
- 頭が整理される
- 人から刺激を受ける
- 協力者が生まれる
頭が整理される
人に伝えてみることで、
自分の頭が整理される体験というのは、
誰しもあるのではないかと思います。
夢も一緒。
あーでもない、こーでもない、
こうだったかもしれない、
って迷走しながら話をしているうちに、
なんか整理されてきた。
行き着くところ…。
って、
形が造られていく。
人から刺激を受ける
自分がビジョンや夢のことを話していると、
相手も話してくれるかもしれません。
相手が話してくれることで、
ヒントが見つかるかも。
時に、
自分がうまく言語化できないことを、
相手が代弁してくれるかも。
時に、
アドバイスをくれるかも…。
というように、
その相手から、さまざまな刺激がくる可能性があります。
協力者が生まれる
たまたま話したその相手は、
あなたのビジョンの協力者かもしれません。
もしかすると、
その相手が協力者を連れてきてくれるかもしれません。
ビジョンというのは、
それが大きくなればなるほどに、
人の頭や手が必要となります。
たくさん語って、
いつの間にかたくさんの人が、
身の回りに溢れていくといいですね。
夢・ビジョンにまとわりつく恐れ
上記のようにスムーズに行ったら幸せですけど、
例えば、
「人に話す」
というのはリスクもあります。
例えば、その相手から、
馬鹿にされたり、
批判されたり、
陰口を言われたり、
あるいはその相手が、
抵抗勢力になってしまったり、
さまざま。
そして多くの人は、
その起きてもいない恐れを予防するために、
考えることや伝えることを止めてしまいます。
しかしそれは、
あまりにももったいない。
何かのチャレンジに、
批判はつきものです。
悪いことを想像して止めてしまうのではなく、
良いことを想像して前進し続ける。
夢やビジョン、あるいは目標の達成のためには、
絶対に必要なことです。
今日のまとめ
というわけで、
本日は、「ビジョンを描くための4つの行動」をお伝えしてきました。
どうでしたか?
簡単じゃないですか?
やること自体は非常に簡単だと思います。
でも、
今までやっていなかったことや、
自分は違うと思っていたことを始めるのは、
非常に難しい。
習慣を変えるのは、
自分の内側に抵抗が生まれるわけです。
でも是非、
「考える」ことからはじめてみてください。
風呂に入っている間でも、
眠りに付く前の5分の時間でも、
いいと思います。
考えた結果、
夢の中で夢が明確になる。
朝起きたら、
「おぉ、自分はこれがやりたかった!」
なんてこともあり得るかと。
みなさんの夢が広がっていくことを、
心より祈っております。