コーチングにおけるスキルの中で、
「承認のスキル」

「フィードバックのスキル」

というのは、
共通する「要素」がたくさんあるので、
合わせてお伝えしていきたいと思います。

バレリーナ少女・鏡(フィードバック)

この記事を読んでわかること

  • 承認とは(言葉の定義)
  • フィードバックとは(言葉の定義)
  • 承認とフィードバック共通の目的
  • 承認とフィードバック共通のやること-

こんな方におすすめ

  • 他者への「指摘」を適切にやりたい
  • 相手を適切に承認することで力づけたい
  • 相手の成長のためにフィードバックを適切にしたい

この記事の信頼性

記事執筆者の半谷知也(はんがいともなり)は

  • プロ講師として企業研修を1,000日以上実施
  • プロコーチとしてコーチングを2,000人以上に実施
  • 関わらせていただいた企業・組織は100社以上
  • リーダーシップの研修を15年以上実施

言葉の定義

辞書の意味はひとつと言っていいけれど、
コーチングの講座や世の中で使われている、
承認とかフィードバックの定義は、
実はさまざま。

どれが正しいという話ではなく、
ここではこういう前提で話をしていきますよということを伝えていきます。

承認とフィードバックの共通点

承認とフィードバックは、
共通点があると書きました。

シンプルに共通する部分は、
コーチから見えた、
相手に関するさまざまな情報について、
「指摘をする」
ということです。

指摘(承認&フィードバック)・指

承認とフィードバックの一般的な意味

実は、
承認やフィードバックという「言葉」は、
いろいろな解釈で使われています。

承認はほめることだ

「承認=ほめること」

という風に捉えている人もたくさんいます。

間違えてはいませんが、
これが全てではありません。

詳細は、
別のブログで解説していきます。

フィードバックの解釈は本当にいろいろ

「フィードバック」
という言葉も、
実にいろいろな意味(解釈)で用いられます。

  • プラスのフィードバックとマイナスのフィードバック
  • フィードバックというのは振り返りのこと
  • フィードバックは厳しい指摘のこと
  • フィードバックは不足点の指摘のこと

など

このブログにおける言葉の意味

上記のとおり、
いろいろな意味や解釈があるので、
私が通常、コーチングの講座で用いている、
言葉の意味を紹介していきたいと思います。

※今後の記事を読んで頂く上でも、
言葉も統一は重要と思っています。

承認とは/承認の意味

承認というのは、ここでは、
相手の「良いこと」を、
認めていく「指摘」ということになります。

以下のような事柄を指摘することになります。

  • うまくいっていること
  • 相手の長所
  • プラスのこと
  • ポジティブなこと
  • できていること

フィードバックとは/フィードバックの意味

そしてフィードバックというのは、ここでは、
相手の「気になること」を、
改善のために指摘することが、
フィードバックということになります。

以下のような事柄を指摘することになります。

  • うまくいっていないこと
  • 相手の短所や欠点
  • マイナスのこと
  • ネガティブなこと
  • できていないこと

など

承認とフィードバック共通の目的

両方共通する重要な目的は、
大きくは3つあります。

気づかせること

相手が、
良くも悪くも、
自分の言動について気づくことができます。

「これはOKなんだ」
という気づき。

「これはNGなんだ」
という気づき。

まずは自分の言動の
良い点にせよ悪い点にせよ、
気づかなければ、
その先どうすればいいのかもわからないということです。

コーチは鏡

例えて言うのであれば、
鏡のような存在であるということです。

女性・鏡(フィードバック)

日頃の自分の姿は、自分では見えませんし、
その姿を、ずっと映し出しているわけにはいきません。

しかしコーチは、
その相手の言動について、
「こうなってるよ」
って気づかせることが可能です。

つまり、
承認やフィードバックするコーチは、
鏡のような存在といえるわけです。

パフォーマンスの維持・向上
「相手のパフォーマンスを向上すること」
です。

承認によって、
パフォーマンスの維持・継続につながりますし、
モチベーションの向上によって、
生産性もアップすることが考えられます。

また適切なフィードバックによって、
パフォーマンスは改善します。

結果、持続的な成長が可能となります。

信頼関係の向上

承認であれば、
見てくれている、
解ってくれている、
自分に対する興味関心が、
ポジティブに向けられていることに、
人は喜びを感じます。

また、
フィードバックも、
自分の成長や成果を願って、
その言動を正してくれる行為は、
当然ながら嬉しいものです。

愛のあるフィードバックは、
信頼関係の向上に繋がります。

承認とフィードバックのコツ

承認とフィードバックを、
それぞれ適切にやるための、
ひとつの重要な「コツ」をお伝えしておきます。

それは、
「承認とフィードバックを公平に扱う」

というものです。

どうしても人の指摘は、
「相手の不足点」
に向きがちです。

相手からすると、
ダメなところばかりに目を向けられることになります。

フィードバック 厳しい

そうすると、
「自分はダメな存在」
というふうに決めつけてしまう可能性もありますし、
「相手は自分のことを認めてくれない」
と、信頼関係が崩れていきます。

プラス面に目を向けると、
日頃頑張っていることや、
相手の真面目さや誠実さを使って、
しっかりとこなしてくれている役割があります。

相手の成長や、
組織の生産性をアップしていくために、
不足の指摘はしていく必要がありますが、
承認できることは日常的にたくさん転がっていますから、
フィードバック以上に、
承認をたくさん散りばめていくことがオススメです。

今日のまとめ

今日は、
性質が似ていて、
方向性だけが違う、
「承認」と「フィードバック」について、
言葉の定義、
共通のすることと目的について、
解説してきました。

本日の解説を踏まえて、
承認とフィードバック、
それぞれのスキルに分けて、
解説していきたいと思います。

乞うご期待!

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