1on1ミーティングは、「何のためにやるのか」という目的がとりわけ重要であるということは、
前回のブログでお話ししたとおり。

目的が定まれば、適切なテーマを選択することができる。

というわけで、本日は1on1ミーティングであり得るテーマについて紹介していく。

1on1ミーティングのテーマ

目的に応じて1on1ミーティングのテーマは変わる。

目的別にテーマを書いていってみよう…。

ただ、いろいろな目的を満たしてくれるテーマはあるので、重複があることはご理解いただきたい。

前提として重要なことは、「詮索」するのではなく「理解」して支援・サポートをするということ。

部下の現状に合わせてテーマを選んだらいいし、ないという場合は上司から提案したらいい。

信頼関係の構築(部下の状態を把握・理解)

心身の健康状態

業務の現状

プライベートの状況

悩み事や課題の相談

好きなこと嫌いなこと

得意なこと苦手なこと

人間関係に関すること

価値感の共有

ビジョンの共有

やってみたい仕事

日常の承認

過去の充実体験

土日の過ごし方や趣味

日常で楽しいこと

マイブーム

業務の推進

目標の明確化

目標達成のための行動プラン

業務やプロジェクトの進捗確認

課題の設定

キャリア支援

ビジョンの共有

ビジョンを描く

中長期計画の策定

やってみたい仕事

保有能力や知識の確認

過去の経験(成功・失敗)を承認する

自分のできることの確認

1on1ミーティングとは区別したほうがいい人事考課の伝達

人事考課の面談は、いつもの1on1ミーティングでやらないほうがいい。通常の1on1ミーティングは、部下のパフォーマンス向上を支援したり、成長を支援したりすることが主な目的となる。つまり、上司は伴走者であり、できるだけ対等な関係であることが意識できるような関わりをすることになる。

一方で、人事考課というのは、双方の関係性や立場が通常の1on1とは異なる。これは明らかに立場が対等ではなくなる。階層的に考課者と被考課者になり、どうしても意識的な立場は上下になる。

したがって、面談の名称を分けた方がいいし、日常的な1on1ミーティングの設定とは別枠で行うことが望ましい。

キャリアの1on1ミーティング

キャリアについては日常的な1on1ミーティングで扱うことがもちろんあっていい。むしろキャリアのように長期的なスパンで考えなければならない事柄は、日頃から考えるための思考回路を養っておくことが重要となる。

「夢は?」「ビジョンは?」って訊かれても、突然答えられなるものでもない。

ちょっとずつ輪郭・形・色を付けながら、形を変えて描いていくものだ。

しかし、キャリア形成に特化した1on1ミーティングの機会は年に2回ほど設けたらいい。描かなければならないわけではない。描くことに抵抗がある人もいるだろう。

しかし、未来のことを考える習慣をつけることは、必ず人生の役に立つ。また、先を描いたところから、今自分のしていることに意味づけすれば、今の仕事に対するモチベーションにもつながる。

会議室でやらなくてもいい。オープンカフェや公園など、開放感のある場所でキャリアのことを語るのもいいだろう。

今日のまとめ

1on1ミーティングのテーマは、目的に基づいてかなり自由だ。もちろん、会社が定める1on1ミーティングの方針には沿う必要がある。

そして、どんなテーマでも話せる状態になるためには、信頼関係の構築は欠かせない。

プライベートのテーマも、気軽に話せる。

そんな関係が組織のあちらこちらにできていったとしたら、まさに「風通しのいい組織風土」というものが醸成されていくのではないだろうか。

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