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のび太が0点を取る。
それをママが怒る。
これはもう、私が子どもの頃から、
何百回も観てきた光景。
のび太はなぜ、0点を取り続けるのか。
その要因の一つは、
間違いなく「ママの関わり」だ。
育成にはティーチングとコーチングが必要
何かの力を伸ばしたければ、
まずはティーチングが必要。
ある程度力がついてきたら、
コーチングに切り替えて、
自分で考える力と主体性を育てる。
ティーチングとは
じゃあ、ティーチングって何か。
のび太目線で書いていくと、
- ・知識を教わる
- 技術を教わる
- やり方を教わる
- 手順を教わる
- 本を読む
- 授業を受ける
- 研修を受ける
- 背中を見る
など
私はドラえもんたくさん見て中で、
のび太が0点取って怒鳴られている姿は山ほど見ているが、
ママが寄り添って勉強を教えている姿は見たことがない。
ティーチングを深める効果的な質問
ただ教えて身につくか。
それは相手次第だが、
ティーチングの効果を高める質問がある。
ティーチングのあとにされる一般的な質問
ティーチングしたあとに、
多くの人はこのように訊く。
「わかった?」
「大丈夫?」
そうするとだいたい、
反射的にこう答える。
「わかった!」
「大丈夫!」
「わかった?」って訊かれると、
「わかった」って答える以外の選択肢がないような気がする。
その訊き方にもよる。
表情や声の様子で、威圧や圧迫を感じたら、
「わかった」の一択となる。
ティーチングのあとにしたら良い質問
「どう理解した?」
「何がわかった?」
「わかったこととわからないことを教えて」
など
相手は自分の言葉で、理解したことを話す必要がある。
この一手間によって、
理解度が上がる上に、
わかっていないことを補足することができる。
しかし、一般的に、
ママの立場にいる人は「忙しい」。
だから、この一手間にかける時間も惜しいのだ。
ついつい、
「わかった?」
ってやってしまう。
コーチングについて
コーチングとは、簡単に言うと、
のび太に質問を投げて、
のび太に考えさせて、
のび太にのび太なりの答えを出させて、
のび太に自分でやらせてみるという、
そこそこ長いプロセス。
コーチングが機能するのは、
ある程度の知識・技術・経験を持っており、
自分なりの答えが探せる状態になっているとき。
こうやって、「考える力」と「主体性」を育てる。
自分で考えて決めたことには、
主体性が伴いやすい。
のび太にはどのような関わりが必要か
のび太の「勉強」に関して言えば、
コーチング以前の問題。
のび太はよくいわれている。
私も子どものころよく言われた。
「勉強しなさい」
子どものやる気をしっかりと削いでいく、
ある意味呪いの言葉…。
そして部屋で泣きながら勉強をする。
のび太は勉強の仕方がわかっていない。
のび太は必要な知識を身につけていない。
だから、
誰かがまずは見守る必要があるし、
一から丁寧に教えてあげる必要がある。
ちなみに、
しずかちゃんが勉強を教えてくれる場面もよく見かける。
しかしのび太の目的の主軸が、
「勉強」にはないことが明らか。
だから伸びない。
のび太にコーチングが通用する領域
のび太には、
コーチングできる領域もある。
あやとり。
拳銃。
そして昼寝?
のび太はスペシャリスト。
だから、このジャンルに関しては、
すでにティーチングが必要ない。
- 「他にどんなやり方やアイデアがある?」
- 「どんなふうにやるとうまくできる?」
- 「うまくいかなかったところはどこ?」
と言った質問を投げかけて、
答えられる可能性が高い。
結論
のび太のママは、
のび太の成績を伸ばしたいのであれば、
「勉強」に関しては、寄り添って
ティーチングする必要がある。
ということ。
それをせずに、
0点を責めたり、「勉強しなさい!」って怒鳴ったりは、
ちょっと無理がある。
が…、
のび太が出来杉君のように勉強ができてしまうと、
ドラえもんは成り立たない。
のび太が0点を取って叱られる。
「のび太みたいになっちゃいけないんだな…」
とメッセージを受け取る子どもはたくさんいそう。
のび太の貢献はやはり大きい…。