1on1ミーティングの研修や講演をしていると、

「1on1ミーティングが雑談で終わってしまうんだよね…」

という会話をよく耳にする。

正直なところ、
「悪くないよね」
と思う。

雑談できる関係というのは、
仕事を進める上ではきっとプラスに働くだろう。

悪くないというのは、
そういう時間もあっていいのではないかな…
ということ。

これが毎回ということでは、やはりちょっと困るかも…。

そこで、毎回の1on1ミーティングをただの雑談で終わらせないためのポイントを、

いくつかご紹介できればと思います。

1on1ミーティングと雑談の違い

「雑談」とは?

雑談(「広辞苑第6版」岩波書店より)
さまざまの雑話。とりとめのない会話。

というわけで、雑談は「とりとめがない」

じゃあ「とりとめ」ってなに?ということだが、
これも広辞苑で調べてみると、
①際限
②しまり。まとまり。
となっている。

つまり雑談とは、
「しまりやまとまりのないおしゃべり」
という感じだろうか。

1on1ミーティングは?

雑談と1on1ミーティングのもっとも大きな違いは、
「意図」や「目的」があるということ。

そして、1on1ミーティングは何らかの前進を生み出すことが重要な目的になるわけだが、その意識や意図が双方にあるかどうかが重要。

だから、意図のある雑談であれば、

1on1ミーティングのテーマとしてあり得るし、

それはもはや雑談とは呼べないかもしれない。

1on1ミーティングの意図

1on1ミーティングの意図はいくつか種類があるが、

基本的に1on1ミーティングというのは、
何かの階層やラインがあって、
リーダーやマネジャーと呼ばれる人が、
そのメンバーに対してやるとか、
メンター(教育担当)がメンティに対してやるとかが一般的。

1on1ミーティングの意図の設定

実は意図は何でもあり得る。

・相互の信頼関係の向上

・チームメンバーのモチベーションアップ

・チームメンバーのパフォーマンスや成果の向上

・チームメンバーの悩みごとの解決

・組織に対するロイヤリティの向上

など

1on1ミーティングを設定・実施する人がどのような意図を持つかが重要。そのうえで、何を話すか、内容をどのようにするか。

意図を持つ上での注意点

ただし、マネジャーなどの立場の意図が強すぎると、誘導したり、上司のニーズだけが満たされていく1on1になってしまう。

あくまでも相手のニーズや意図を満たすことを前提に置きながら、上司の意図も長い目で見て満たしていくことが重要となる。

1on1ミーティングにおける意図の順番

たとえば、信頼関係がまったくない状況の中で、いきなりパフォーマンスをあげようとか、組織に対するロイヤリティをあげようというのは無理がある。

あらゆる意図は、信頼関係の下に成り立つ。それゆえに、いつ何時も「信頼関係の構築」というものを意図する必要がある。

そして、信頼をつくるためには相互理解が不可欠。相手を理解し、自分のことをわかちあう。このプロセスが十分でない限り、満たすことができる意図は狭くなる。

今日のまとめ

というわけで、1on1ミーティングは「意図」が大切。雑談に見えるものでもその裏に「意図」があれば、1on1ミーティングの効果は十分に得られる。

そして、前述のとおり、1on1ミーティングが機能していくためには「信頼関係」が必要不可欠。相手を理解するためにいろいろなことを興味を持って訊くこと。そして、自分のことも話すこと。

このプロセスはもしかすると「雑談」っぽく見えるかもしれない。しかし意図をもった「相互理解〜相手を理解し、自分を理解してもらう」のプロセスが信頼関係を高め、その先のさまざまな意図の実現につながっていく。

意図を持って雑談を楽しみましょう!