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「麒麟がくる」が楽しい。
だいぶ撮りためていたのだが、
とうとう最新まで全部観てしまった…。
観ると次が楽しみになって、
待ちきれなくなる。
私にとって、
面白いドラマというのはそういうもの。
だから撮りためて観るのが、
どちらかと好きなのだが、
撮りためると、
面倒になって観ないというリスクもある。
さて、
本日注目すべきはその中で、
主役の「明智十兵衛光秀」
ではなく、
社会的人気もめっぽう高い、
「織田信長」
である。
大河ドラマや歴史小説というのは、
おそらくものすごい量の資料から、
そのシナリオをつくるのだと思う。
がしかし、
同じ人物を描いていても、
その描き方は人によって異なる。
解釈もさまざま。
それゆえの面白さももちろんある。
そして、
実際にその人物にあったことがある人は、
現存するはずもなく、
事実が描写されているところと、
推測でつないでいる部分と、
完全にフィクションとして描かれている部分が、
それぞれ混在しているという前提で、
話は見る必要がある。
立場は上がっても人間は承認が必要
今回は、
私の独り言的にブログを書いているのだが、
あえて結論めいたことをお伝えすると、
人はいくつになっても、
どんな立場になっても、
承認されればうれしいし、
次へのモチベーションになる
ということ
もともとの織田信長像
さて、織田信長という人物に対して、
どのような印象を持っているだろうか。
- うつけ者
- 鳴かぬなら殺してしまえホトトギス
- 天下人
- 派手
- 極悪非道
- 戦上手
麒麟が来るの織田信長は…
今回の「麒麟が来る」で、
織田信長役を演じているのは、
染谷将太(そめたにしょうた)さん。
今まで演じられてきた、
織田信長とは、
また一味もふた味も違った感じで、
非常に面白い。
染谷将太さんの情報はこちら↓
織田信長の人物像は、
私からみるとこんな感じ↓
- 親の愛情がほしかったが十分に得られなかった
- 親(特に母親)から褒められたことがなかった
- 帰蝶(妻)に対して絶大な信頼を寄せている
- 庶民に近い(初期)
- 敵も多いが味方も多い。
- 部下からの信頼を得ている
- 大きな視野を持っている
- 孤独
- 我道を行く。自由。
- 好奇心が旺盛である
- 「褒められる」ということが嬉しい
注目すべき織田信長の「承認欲求」
30話では、
織田信長が帝の御所の塀を直すという場面があり、
それをひとつのきっかけとして、
帝との拝謁を許される。
そしてその拝謁の場面で、
帝からこれまでの武功について、
「ほめていただいた」
と、
さぞかし嬉しそうに語る場面がある。
以前は、
桶狭間の戦いにおいて、
今川義元を討ち取り勝利して、
その凱旋途中に、
明智十兵衛と遭遇するシーンが描かれていた。
ここで明智十兵衛は、
「素晴らしい勝利でした」
と伝えると、
「ほめてくれるか」
と、
やはり喜んだ。
幼少より、
弟との比較で、
自分は母から褒められたことがない。
喜ばせようと思えば思うほどに叱られる。
ほしくてもらえなかった、
母からの「褒め言葉」
その反動もあるだろうが、
「褒められてうれしい」
「もっと褒めてもらいたい」
そんな信長の欲求が、
「麒麟がくる」においては、
随所に描かれている。
興味深い「大名」の承認欲求
もちろん、
実際の織田信長がこのように、
承認欲求が強かったかどうかは、
確認する術もないのだが、
「大名」とは、ひとつの国のトップであり、
その「大名」が褒められることを喜ぶというのは、
非常に興味深いことである。
「大名」というのは、
今の世界でいえば、
どのように置き換えられるだろうか…。
政治であれば、
「知事」
ビジネスであれば、
「社長」
かな…。
承認は本質的な原動力になる
人は本質的に、
あるいは本能的に、
「人を喜ばせたい」
という欲求を持っている。
あるいは、
「人を喜ばせる」ことを通じて、
自分の存在意義を見出す。
だから、
自分がいることによって、
自分がしたことが、
「誰かの役に立った」
とか、
「誰かを喜ばせた」
という、
確たる証拠がほしい。
人からの褒め言葉は、
一つの証拠となる。
そういう意味で、
承認はあった方が、
人のこれからの原動力となっていく。
偉くなると承認は必要ないか???
これはどうでしょうか?
偉い人に訊いてみたいですね。
おそらく、
「うれしいよそりゃ!」
って言う人と、
「別に人からの承認はいらない」
なんていいながらも、
実際に褒められると、
心や頭のなかでお花が咲いている人は、
結構たくさんいるのではないかなと思う。
上の立場の人をどう褒める?
これはなかなか難しいかもしれない。
何も考えずに、
「あんた偉いな!」
的に伝わってしまうと、
せっかく承認しているのに、
逆に気分を害してしまうということもあり得る。
上の人に対する承認は、
「感謝」と「気持ちを伝える」ことが、
非常に有効である。
具体的な相手の言動に対して、
「ありがとうございました」と率直に伝えたり、
「うれしかったです」
「感動しました」
というように、
気持ちを伝えることも有効。
「さすがですね…」
も有効だが、
相手によって、
あるいはこちらの言い方によっては、
ハマらない場合もある。
気をつけなければならない。
褒める機会が増え褒められる機会は減る
単純に立場が上がれば上がるほどに、
その上にいる人の数は少なくなってくるので、
上の立場の人からの承認は、
自然と少なくなる。
部下や周りの人に対して、
承認すべき機会は多くなる一方で、
自分が受け取る機会は減っていく。
役割も、
プレーヤーからマネジメントに移っていくため、
わかりやすく承認されるような行動が、
なくなっていくというのも、
要因のひとつではないだろうか。
立場は上がっても承認は必要
人を喜ばせた。
人の役に立った。
「自分はそういう存在である」
ということを感じたいのは、
いくつであってもそんなに変わらないのではないか。
もちろん、
自己承認が上手い人は、
まったく他社からの承認がなくても、
自分で自分を駆り立てて、
次に向かっていくことができる。
そういう生き方が、
すでに癖づいている人もいるだろう。
しかし承認は、
されてイヤな思いをするものでもない。
プラスにはなるけれど、
マイナスにはならない。
日頃、あいさつするように、
承認の言葉を交わしてみてはいかがだろうか?
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