チームコーチングによって組織は開発されていく。これは間違いない。
そもそも組織開発とは何なのか。
広辞苑の「組織」と「開発」
※「広辞苑第六版」(岩波書店)より引用
組織
①組み立てること。組み合わせて一つのまとまりを作ること。
②織物で緯糸と経糸とを組み合わせること
③ほぼ同系・同大で、働きも似通った細胞の集団。…
④ある目的を達成するために、文化した役割を持つ個人や下位集団から構成される集団。
開発
①(天然資源を)生活に役立つようにすること。
②実用化すること。
③知識を開き導くこと
組織開発
という言葉は、広辞苑には載っておりませんでした。
組織開発とは
というわけで、このまま組み合わせてもよくわからないので、ODNJのHPに掲載されている定義を引用します。
組織開発の定義と目的
組織開発の本来の意味は、「組織内の当事者が自らの組織を効果的にしていく(よくしていく)ことや、そのための支援」です。
組織開発の定義にはさまざまなものがありますが、基本的には、組織開発は「組織のプロセスに気づき、良くしていく取り組み」といえます。多くの定義で共通しているのは、以下の3つです。
・行動科学の理論や手法を用いること
・組織の効果性や健全性を高めていくこと
・組織のプロセスに対して計画的な働きかけをする取り組みであること
(以下続くが、ここでは割愛。興味のある方は上記リンクより飛んでください)
チームコーチングのよる組織開発
チームコーチングは「成果」をつくるプロセスだ。その過程でチームが開発されていく。そして、チームを開発していくのは、メンバー自身であるということ。チームコーチは「サポート」はするし、開発の一端を担うかもしれないが、主体はメンバーだ。
チャレンジを伴う成果を自ら定義し、その成果に本気で取り組んでいくプロセスで、個人の成長と組織の成長がある。そのプロセスを支援していくチームへのアプローチがチームコーチング。
チームコーチングの「目的」と「成果」
これはチームが定義する。そもそも何かの目的で集められた集団を組織と呼ぶわけだが、集められた時点でその目的が明確になっているかわからないし、その目的に納得しているかわからない。
チームコーチングの目的
まずは目的・使命を明らかにすること。これはすでに、より大きな組織や権威的な個人から与えられているかもしれないし、位置からつくるものかもしれない。与えられているものであればなおさら、その目的を「自分ごと」に落とし込んでいくプロセスが必要。
チームコーチングの成果
「何が私たちの成果なのか」ということも当然ながら明らかにする必要がある。成果は「業績」とは限らない。全員が一致して、成果を定義する必要があるが、その成果は当たり前にできることではない。
組織に所属するメンバーにとって、あるいはその組織にとって、「チャレンジ」なものである必要があるし、組織が拡張・グレードアップするような成果である必要がある。
今日のまとめ
組織開発自体は目的ではない。組織開発することを通じて、より大きな、あるいは重要な何かをつくる。これが目的。企業においては、よりたくさんの人を、あるいはよりレベルの高い状態で、人を喜ばせる。人の役に立つ。ここにつながる。
チームコーチングは、組織開発していくための有効な道具のひとつ。是非たくさんの組織に体験してほしい。