「導入時の背景・組織課題を教えてください」

導入当時は、営業部、スタジオ撮影部、制作部という3部署に分かれており、加えてスタジオが各所にあるという組織構成でした。

それぞれの部署が、良く言えば、自分の部署に一生懸命、悪く言えば、周りが見えず周りへの関心が薄い状態にありました。「人は人、自分は自分」というような考えが従業員の言動からも見受けられる状態で、組織としての連携や必要な協力関係をスムーズに築くことができない状況でした。お互いに助け合って一緒に何かを乗り越えたり、成し遂げたりするという機会もなかなかありませんでしたから、私は歯がゆさやいらだちを感じていました。

そのため、部署内や部署を越えたコミュニケーションの円滑化を図ることが、チームコーチング導入時のひとつの重要な課題でした。

・コミュニケーション、特に報連相がスムーズに行われることにより、ミスやクレームなどにも迅速に対応できること

・自ら改善策を考え適切な協力関係を築いていけることにより、より大きな成果を生み出せる体制作り

を目標としてチームコーチングを導入しました。

「チームコーチングの内容を教えてください」

まずは、私を含め各部署のトップと中心メンバーを集め、半年間のチームコーチングを実施しました。

コーチングの主な内容は以下のとおりです。

・会社全体の枠組みの見直し

・現状の共有(全社的な課題の明確化)

・目標と戦略の設定

・具体的な行動プランの策定と実行

また、今後スタジオ撮影部が弊社の柱となると見込んでいたため、その組織強化のためスタジオ撮影部のメンバーを軸としたチームコーチングを実施しました。

お互いの「秘めた思い」を全員で共有。メンバー同士の気づきや発見が加速するほどメンバーの絆が深まっていく

「チームコーチングで起きた変化や印象的だったことは?」

まずは、部署間やメンバー間のコミュニケーションが円滑で活発になりました。今まで全く発言しなかったようなメンバーも自分の意見を発するようになり、多様な意見が自発的に交換されるようになりました。また、言葉足らずで誤解が生じていたり、「どうせわかってもらえない」とあきらめるような場面も多々あったと思うのですが、互いの意見をちゃんと受け止めて理解に努めようとするコミュニケーションが増えたように思います。言葉のキャッチボールがしっかりとできるようになってきたと言えるでしょうか。

組織の一体感も強くなりました。会社全体もそうですが、部署ごとのビジョンや目標を見直し自分たちで設定しています。大きな指針は示しましたが、自分たちで決定したことにより自覚や責任意識が格段に増した感じがしました。今までは数字にほとんど関心のなかったメンバーも、年間目標、月間目標、日々の売上などの数字を意識し、行動する習慣が身についてきました。

中でもスタジオ事業部は、年間目標のうち特に重要な指針を可視化して毎日意識づけすると同時に、月ごとの目標についても「どうしたら達成できるか」ということを個人としてもよく考えるようになりましたし、お互いに意見を出し合って日々工夫をするようになりました。

月間の目標を達成することも明らかに増えてきましたから、これからが楽しみですね。