権藤博さんは素晴らしいマネジャー

今日の日経新聞。
権藤さんの記事がついていた。
この人の考え方好き…。

年齢は81歳。
年齢で人を判断することはできないが、
昭和のスポーツ会の監督・コーチというと、
どうしても、「ガッツ・気合・根性」といった、
体育会系が思い浮かぶ。

そう…、
サンデーモーニングに出演している、
張本勲さんは、
私から見るとまさに、
「ザ・昭和」の考え方。

権藤さんは、
この記事を読んでもわかるように、
自分が監督をやっていたときから、
「コーチング」の概念を、
大事なこととして実践していた人と思う。
コーチングを体系化して勉強していたかはわからないけれども…。

組織の指揮官として、
チームを率いる上で非常に重要なポイントを、
今日みたいに新聞とか、
ビジネスの雑誌などでも発信してくれている。

こういう人の元で、働きたいと思うことが多いので、
今日は記事からポイントをご紹介。

今日の記事でピックアップしたいポイント2つ

ひとつは、「コーチング的な関わり方」
もうひとつは、「チームのメンバーをどう活かすか」

この2つのエッセンスが書かれている。
ひとつずつ紹介していく。

コーチング的な関わり方

この記事の中で以下のように語っている。

「心の新鮮さを保つ秘訣は?」
「いつもはっとする瞬間を探していることかな」

そのうちの一つの体験がこちら↓。

「指導の勉強で米国のマイナーリーグに行った時、学校を出たての子が、何回練習してもできないのをみかねて、教えたんです。すると無効のコーチに言われました。『ゴンドウ、教えてくれるのはありがたいが、ヤツのためにならないからやめてくれ』と。人に教わったことは忘れるが、自分で掴んだことは忘れない。だから俺は選手が自分で気づくのを待っていたんだ」と。

育成にはその段階やプロセスがある。
適切な関わりを適切なタイミングで行う必要がある。

ティーチング(教えること)が必要な、
その人にとっての段階もあれば、
コーチング(引き出す・見守る)ことが必要な、
その人にとってのタイミングもある。

コーチングを知らない監督やコーチ、あるいは先生は、
良かれと思って「教える」。

しかし押し付けられた知識や技術は、
どうしても自分のものになっていく確率が低い。
伝えたことは、自分でも解っていたりもする。
解っていてもできないことを言われるのは、
なんとも苦しいものだったりする。

相手の成長の段階に関心を向け、
「今どのようなサポートが必要なのか」をしっかりと選んでいくこと。

人の育成には、
「ティーチング」と「コーチング」の使い分けが欠かせない。

チームのメンバーをどう活かすか

記事の中で、
ソニー創業者の盛田さんとのやりとりを紹介している。

(ソニーの)ある部長が創業者の盛田さんと議論になり、『話が合わないので辞めます』と言うと、盛田さんは『話が合わないからいいんだよ。俺と同じ意見ならそっちの方が要らないよ』と言ったそうです。私もコーチ時代、監督と同じ意見なら自分は要らない、と思いながらやっていたんで、思わず膝を打ちました」

自分と同じ意見を無意識に求める上司は多い。
違う意見を排除する動きも、
組織の中ではよく見られることなのではないかと想像する。

部下も上司やマネジャーの顔色を見ながら、
それに合わせようとする心理や思考の働きを、
感じるのではないだろうか。

しかし、その人がその組織に存在する理由は、
組織の目的やビジョン、目標など、
組織が望んでいる成果を出すために、活躍できるかということ。

そしてその活躍の仕方は、
自分の得意を生かして、役割をまっとうすることもそうだが、
その人だからこそ持てるアイデアを、
テーブルの上に乗せ、
組織としての選択肢を拡げることにある。

出した意見は、そのまま採用されることは少ないだろう。

自分の出した意見が「役に立っていない」と感じることは、
悲しかったり寂しかったり悔しかったりするもの。

だから人は、意見を言うことを止める。

しかし組織を強くするためには、
独自のアイデア・意見を幅広く表面化させなければならない。

それゆえに組織の指揮官は、
メンバーが意見を言いやすい状況・環境をつくることに、
腐心する必要がある。

メンバーの意見に指揮官や組織として「ハッとする」。

こんな状況が組織にたくさん生まれていくと、
成果が大きくなっていったり、
いわゆる「イノベーション」が、
起きやすくなっていくのではないだろうか。

今日のまとめ

スポーツの指揮官も、
学校の先生も、
ビジネスのマネジャーも、
人をどう活かすのか、
人をどう育成するのか、
組織をどう強くするのか、
組織でどのように勝つのか、
根本的なところは共通している。

世の中の監督・コーチ、
学校の先生、
そしてビジネスのマネジャーには、
是非コーチングを学び実践してほしい。

そして組織のメンバーは、
自分の力が役に立っている、
自分がもっともっと成長していける、
といった実感を持ちながら、仕事をしてほしいと願う。

人生で「仕事」に従事している時間は、
あまりにも長いのだから。