目次
いきなり「目標を立ててみよう」って言われてもなかなか難しかったりするので、ひとつの切り口を紹介する。
そして機能する目標の指標についても、ひとつご紹介する。これはよく出回っている目標設定の基準であるが「SMART」モデルと呼ばれる。目標設定の際に照らし合わせながら、機能する目標となっているかを確認するための道具だ。
年間目標設定8つの分野
というわけで、年間の目標を立てましょう。
もちろん、決まった切り口はない。自分の人生におけるどのような分野で目標を立てるのか、自分にとってのベストな形を見つけていけばいい。私は8つの分野で目標を立てている。ちなみにこれも、師である田近さんの受け売り。
すべてを埋めなければならないものでもないし、それぞれの人生には価値観や信念というものもあるので、特にどれが大事であるかということも、人によって異なると思う。
自己成長
家族
人間関係
健康
趣味、余暇
仕事
お金
社会
※田近さんは確か、健康を「肉体的健康」と「精神的健康」に分けて、さらに仕事の他に「職場」という項目があって、全部で10項目。
まあ、できるだけシンプルにしたかったのと、ビジョンの周りを8つで囲んで全部で9つにしたら私の中では収まりが良かったので、今はこんなふうにやっております。
SMARTモデル
目標設定の指標となる「SMART」という考え方がある。GoogleでもYahoo!でも検索で、「SMART 目標設定」とやれば、たくさんのページが出てくる。これは「機能する目標を設定するために抑えるべき事柄を英単語5つ並べて示しているものだ」
S:Specific→「具体的」
目標の内容が具体的であること。
「幸せになりたいです」とか「成長したいっす」みたいな曖昧なものではなく、その内容が具体的であるということ。
M:Measurable→「測定可能」
時に数字を伴い定量的に示されているということが望ましい。やったかどうかが測れる状態で目標が定義されているということ。
「英語を上達させる」ではなく例えば、「TOEIC990点」とか、「100mをできるだけ速く走る」ではなく、「100mを9秒67で走る」と言ったように、その達成基準が可能な限り明確であるということが望ましい。
A:Attainable→「到達可能」
「やれる」目標であるということが重要。無茶・無謀な目標は、立てても機能しない。心のどこかで「無理だよな」という潜在意識が働く。モチベーションにならない。
人がモチベーションを持って進むためには「やれるかも」という希望が必要だ。
ただし、当たり前にやれるものも、目標としては不適切。
というわけで、少し背伸びした目標。ジャンプして届くくらいの目標。というレベル感、サイズ感が望ましい。
R:Relevant→「関連づいている」
より大きなビジョンであったり、組織の目標だったりに紐付いているかの確認をする。個人のことであれば、目的やビジョンとつながらない目標は、モチベーションが掛からない。また、個人の目標が組織の目標との関連性がなかったり、乖離していたりすると、組織としての成果を思うようにつくれなかったり、ひどいと足を引っ張ることになる。
T:Time Phase
期限付きであるということ。目標に期限がないのはありえない。期限のない目標は全く機能しない。期限があることで、達成の意識の焦点が合う。またある意味プレッシャーにもなる。「そこまでにやり遂げる」という意識が芽生えるし、その意識が続くことになる。
達成目標ではなく行動目標であれば、一定の期間の中でどれくらいやるのかという設定があり得る。
今日のまとめ
目標をどのように考えればいいのか。漠然と「目標立てて」はなかなか難しいが、やり方をひとつ知っていると、そのハードルは下がるかもしれない。
うまくいくやり方はいろいろと紹介されているが、今日紹介したものに限らず、自分に合いそうなものを探して、まずは試してみるといいかもしれない。そのうち自分の形が出来上がる。一般的な本やwebで紹介されているやり方よりもそっちのがいいに決まっている。自分にとってのベストのやり方を探していきましょう。
次回は、立てた目標をどのようにコントロールするのか、書いてみようかな〜と思っています。