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部下のモチベーションを維持しパフォーマンスを上げるフィードバックのやり方①

フィードバックされたときの反応

前回の記事において、「ジョハリの窓」から、コーチがどの範囲をフィードバックするかをお伝えしたが、フィードバックを受け取る側からすれば、「わかっていることをフィードバックされる」ときと「わかっていないことをフィードバックされる」ときがあるということになる。みなさんであれば、どういう反応になるだろうか。

Open Windowのフィードバックへの反応

わかっていることをフィードバックされたときの反応。本人もわかっていること、気づいていることへのフィードバックなので、基本的にはそれほど、驚きや混乱などがない状態で受け取られていくことになる。

同意や賛同・再確認

「わかっている」「そのとおり」全面的に受け入れている状態。

他の人の視点の理解

「わかっていたがやはりそうか」「自分でも気づいていたが、他の人から観てもやはりそのように見えるんだ」といった反応。その観方が一致しているという認識が生まれる。

嬉しさや喜び

自分のことをちゃんとわかってくれているという嬉しさや喜びが生まれることもある。

抵抗や反発

「わかってはいるが、あなたからは言われたくない」という反応。双方の間柄に信頼関係が十分ないときや、コーチ(フィードバックした人)も同じような言動を日頃からしていると、そのような反応になることがある。

Blind Windowのフィードバックへの反応

こちらは、「自分がわかっていないこと」「気づいていないこと」をフィードバックされたときの反応。わかっていることをフィードバックされたときに比べると、当然ながら、「意外である」という反応になることが多い。

混乱

「何を言われているのかわからない」というような混乱が生じる可能性がある。

抵抗や反発

「それは違う」「認めない」といった、受け入れない反応が起きることもある。

不信

そのような見方をする、フィードバックした人への不信につながることもある。

驚き

まさに「意外である」という反応。

不安や怖れ

自分にそんな部分があったのだということを受け、不安や怖れにつながることもある。

嬉しさ・喜び

「気づくことができて嬉しい」「伝えてくれて助かった」という反応もある。

信頼

正直に伝えてくれたことへの信頼につながることもある。

まとめ

というわけで本日は、フィードバックしたときに相手の中に起きうる反応についてまとめてきました。フィードバックが難しい理由は、さらに後日まとめていきますが、相手の反応を恐れるところが大きいと思います。

フィードバックすれば、必ず相手の中には何らかの反応が起きる。そしてどの反応が起きるかは、伝えてみなければわからないところがあるし、起きた反応に対応していく必要があるのだが、起きもしない反応に不安や恐れをいだき、結局フィードバックしないケースが目立つ。

起きうる反応を理解して適切に対応していくこと。そしてそれ以前に、不要な反応を起こさないように、正しいやり方でフィードバックをすること。それを学ぶ必要がある。
というわけで、次回は、フィードバックの目的などについてお伝えしていく。

次回ブログ

部下のモチベーションを維持しパフォーマンスを上げるフィードバック③フィードバックの目的

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