本日は、
常葉大学の大学院にて、
チームコーチングの体験をしていただく機会をいただいた。

対象は、
大学院にて、教職を取っている、
大学院1年生と2年生。

そして、
学習のため1年間、
大学に派遣されている、
現職の教員のみなさま。

合計24名。

実施の内容

時間は2コマ、3時間をいただいたので、
前半はチームコーチングの理解。
後半は実際にチームコーチングの体験。

大きく分けると、こんなふうに時間を使った。

チームコーチングの理解

コーチングって何か。
チームって何か。
リーダーシップって何か。

チームコーチングとは何か。

チームコーチングというのは、
チームをコーチングしていくということ。

コーチングというのは、
自分の向かうべき先を明確にし、
同時に現状を明らかにして、
自分でやることを決めて、
実行し、成果をつくる。

これらを支援していくための、
コミュニケーションツールである。

これを組織に当てはめ、
誰かにやらされるのではなく、
組織の理念や目標を、
「我が事」として捉え、
当事者意識を持ちながら進んでいくためのツールである。

とまあ、こんなことを、
いろいろな例え話も踏まえながら、
90分ほどお話ししました。

チームコーチングの体験

どんなことでもそうですが、
知識や情報として頭に入れても、
それはよくわからなかったりする。

なので、体験です。

それぞれのまとまり、
つまり、
1年生、2年生、現職。

このそれぞれの集団を、
ひとつのチームとして扱い、
テーマを与えて取り組んでもらいました。

チームの目的と存在理由

チームには「目的」が欠かせない。

何のために存在するチームなのか。
このチームが存在する/しなければならない理由は何か。

共通の目的がなければ、
チームにはならない。

コーチングを動かしていく一つの重要な要素は、
「質問」だ。

チームコーチングも、
多くの時間を、
チームコーチからの「質問」を考える時間に費やす。

「私たちの志は何か?」

「志」

というのは、成し遂げること。
使命とも言い換えることができる。

自分の命を使って、
やりたいと願うこと、やらなければならないと感じていることだ。

そして志というのは、
自分のためだけではなく、
それが必ず周りの誰かのためであったり、
世の中のためであったり、
誰かの役に立っていくという要素を持っている。

ちなみに多くの場合は、
突然「私たちの志は何か?」
と聴いても、戸惑いが生まれるので、
必要な布石はうつ。

そして、
本気で取り組んでいくためにも、
場のルールも設定する。

本気の議論

今回のメンバー全員が、
共通して持っているテーマは、
「教員」
である。

教員として、
何を成し遂げるのか。

これはひとりひとりが、
それぞれの価値観や世界観から、
思い思いのものを持っている。

自分ひとりでやるのであれば、
「自分の正しさ」をもって取り組んでいけばいいのだが、
教育というのは、組織で取り組んでいくこととなる。

この「思い」が交錯するわけだ。

チームコーチングというのは、
これらの意見を交錯させて、
逃げるのではなく、
乗り越えながら、共有できる新たな価値観を築いていく。

自分の大事なものを握りしめているだけでは、
チームとしての一致は生まれない。

自分の思いを大事にしながら、
新たなものを築いていく意識が必要となる。

しかし、
人は自分の正しさを握りしめたくなる。
これが、集団がチームにならない、
ひとつの大きな理由である。

別次元の議論

全員が一致・同意して、
問いかけに対する答えを導き出していく。

「こんなの10分でできる」

と言っていたメンバーもいたが、
始まってみるとなかなかまとまらない。

結局45分ほどを使っても、
十分な議論はできなかったようです。

今回はお試しなので、
答えが出なくてもOK。

なぜならば、
通常であれば半日ほどはかけるテーマなので…。

しかし、短い議論の中でも、
多くの気づきがあったようです。

「今までしていた議論が、以下に表面的であったか…」

こんな風に感想を述べる人もいました。

教員というのは、
自分のクラスをチームにしていくと同時に、
学年や、学校単位で、
チームというものを意識して創り上げていく必要がある。

今回は、
そのための重要な要素のほんの一部を、
感じ取っていただけた様子。

思いをもって教職に就いている人はたくさんいる。

その思いが、
一丸となって同じ方向を見据え、
健やかな子供たちの育成に寄与していくことを祈るばかりです。