世の中の人材育成の常

人材育成と一口に言っても、
育成する側は何を育成していいのやらわからない。

自分自身がまともな育成・教育を受けてきていない。
「背中を見て覚えろ」
「技術は盗むものだ」
「甘えてんじゃねぇ」
etc…

育成される側から、育成する側に立場を変えた時に、
人は自分がされてきたことを、
時に鏡として、
時に反面教師として、
そのやり方を参考に育成をしようとする。

どうしようもなく私たちは、
そうやって影響を受けている。

人材育成とは何か

そもそも人材育成とは何なのか。

広辞苑によると、「人材育成」という単語は記載がなかったのだが、

人材:①才知ある人物。役に立つ人物。人才。②その人を片づくっている性格・才能など
育成:やしないそだてること。立派に育て上げること。

つまり、才知ある人物、役に立つ人物を、立派に育て上げること。
これが人材育成だ。

特に企業・会社組織においては、
採用した時点で、その人を「才知ある人物」と期待しているわけなので、
その人を立派に育てたいというわけだ。

人材育成において考えなければならないこと3つ

どう育ちたいのか(被育成者)
どう育てたいのか(育成者)
どう育てたいのか(会社)

育成にはそれぞれ思惑がある。
本人の意向。
育成者の意向。
会社の意向だ。

すべてが一致していればかなりやりやすい話になるが、
多くの場合、何らかの不一致を抱えている。

そして、本人の意向に沿わない場合は、
はっきりとモチベーションに関わってくる。

つまり育成者は、
全体的な方向性(会社)を理解し、
自分の組織のミッションを理解し、
本人のビジョン・将来像を理解し、
育成の過程においてそれらをうまく融合していく必要がある。

人材育成において求められる能力3つ

人材育成のプロセスにおいては、
全体像をよく把握し(観る力)、
会社や本人の意向をよく聴き、理解し(聴く力)、
時には熱く語り、伝え(伝える力)、
それらの力をバランスよく使い分けることが求められる。

観察力

人材育成を行う立場の人間は、
まず、観る力が必要だ。

目先のことだけを追いかけてしまうと、
目的やビジョンを見失って、
自分の立ち位置がわからなくなったり、
目先のさまざまな出来事や事象に振り回されてしまったりする。

「木を見て森を見ず」
「森を見て木を見ず」

いずれもまずい。

広い視野を持ち、全体の中において目の前のことがどのように機能しているのか。
これを見極めて状況判断やベストの決断をしていく必要がある。

人材育成におけるティーチング(伝える/教える力)

人材育成において、伝える・教えるということは欠かすことができない。
効率よく人が育っていくためには、
適切な教育を与えていく必要がある。

また、型にハマったマニュアル通りのお勉強だけではなく、
ときには熱く語り、人を納得させ動かしていく必要もある。

人材育成におけるコーチング(聴く力)

そしてティーチングとともに重要なのがコーチング。
自分で考え、自分で動かしていく、
つまり自立して成果をつくることを支援するツールである。

自ら力をつけ、「自分の力でやれた」という自信をつける上でも、
非常に有効なコミュニケーションのツールである。

ティーチングに偏る人材育成

一般的に、人材育成の手段は、ティーチングに偏る傾向がある。

コーチングというツールをそもそも知らない。
話を聴くのは面倒だ。
教えてしまって動かした方が早い。
自分が答えを言いたくなってしまう。
など、理由はいろいろある。

人の育成は、
成長に応じて適切なツールを使っていく必要がある。

「ティーチング」
についてはみなさん得意だし、
自分の正しいやり方を持っている。

「コーチング」
については、私の得意分野。
というわけで、コーチングのやり方をみなさんにお伝えし、
人材育成がより豊かになっていくように、
少しでもお役に立てればと思う。

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