コーチングとティーチングが、
それぞれ育成において重要なスキルであることは、
前回のブログで書いたとおり。

前回のブログ:人材育成のツール

それでは、それぞれどのようなタイミングで行う必要があるのか。
バランスをとったり、ティーチングからコーチングに切り替えるタイミング。

育成を担当している人は、
このタイミングについてを知っている必要があるし、
どのように切り替えるのかも合わせて知っておく必要がある。

ティーチングからコーチングへ

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まず、人の成長は何かを教わること、学ぶことから始まる。
このプロセスは非常に大事。
教わることなしに、育成がスタートすることはありえない。

まずはインプット。
そして成長の度合いが上がるに連れて、
ティーチングの度合いを減らし、コーチングを増やしていく。

ティーチングのプロセス

20160813_teaching&coaching03_teamcoaching_LBJphoto credit: The Teacher via photopin (license)

どんな事柄でも、まずはインプットから始まる。
教えてもらうことだ。
あるいは、指示や命令をもらうことだ。

こうすることで、人は知識と技術を増やしながら経験を積んでいく。

ティーチングの方法

教える/教わるという方法にはいろいろとある。

  • 上司や先輩からの指導/指示/命令
  • 本/資料/新聞などを読む
  • セミナーやワークショップへ参加する
  • 背中を見せる
  • 盗ませる
  • など

従って、育成者は被育成者に対して、
最も適切な手段と思われるものを選んで提供する必要がある。

ティーチングのメリット

ティーチングのメリットは、
すでにある知識や技術を、
すばやく後進に伝えることができるということだ。

先人がかなりの労力と時間をかけて築き上げてきたものを、
何分の1かの労力と時間で知り、身に付けることができる。

また、教える側にとっては、
自分がやってきたことを体系建てて相手に伝えることで、
さらに学習が深まったり、
今までは気づいていなかったことを発見したりできる。

ティーチングのデメリット

ティーチングは非育成者がどうしても受動的になる。
従って、これが当たり前のことになると、
指示待ち・受け身の意識が強まり、
依存的な体質になってしまう。

したがって、
必要な教育を与えたら、
自分で考え行動するという意識を育てていく必要がある。
(これがコーチングの導入につながっていくのだが…)

相手を観て適切なティーチングを

育成者にとっては、どうしても
「自分のやり方」
や、
「自分がされてきたやり方」
が育成の基準となる。

したがって、相手が変わっても金太郎飴のように、
同じような教育・育成を繰り返す。

しかし、それではうまくいかないことが多い。
相手に応じて育成のやり方を変えることが、
何よりも効率的であるし、育成者本人の成長も促してくれる。

同じやり方や自分がされてきたやり方で貫くのは楽である。
相手に合わせるなんて、面倒だし、何よりどうして良いかわからなかったりする。

しかし、その「どうしていいかわからない」ことを考え、工夫していくことが、
育成への早道になるし、何より自分の育成の引き出しになっていき、
育成できる人の幅が広がっていく。

「背中を見て育て」
「盗め」
「俺は教えてもらえなかった」

こういうことも実際には大事だと思う。
何もかも手取り足取り教えることが良いとは決して思わない。

しかし、そのことさえも、
「選ぶ」
ということ。

この相手には、あるいはこの時期は、
「手とり足とり教えたほうがいいな」

今は、「盗ませる時期だな…」

と教える手段を「選択」すること。

これがティーチングにおいては大事になってくる。