ティーチングからコーチングへ

ティーチングによって人が育ってきたら、
今度はコーチングの出番。

といっても、
そんなに綺麗に切り分けることはできないので、
実際にはこれをミックスしながら使っていくことになるのだが、
成長の段階において、
主にティーチングを意識するのか、
主にコーチングを意識するのか、
育成者はその傾向を明らかにしておくと良い。

コーチングのタイミング

自分で考えられて行動できるようになってくると、
過度なティーチングが邪魔になってくる。

自立が進んでくると、
使う言葉や行動が明らかに変わってくる。

育成者はその変化を敏感に察知し、関わり方を変える必要がある。
といっても、これも明確に基準があるわけではないので、
感覚に委ねられることになるのだが…。

ある程度自立してタスクをこなすことができてきたと判断できれば、
自発的に責任の度合いを増やしながら関わっていく必要がある。

コーチングのメリット

コーチングのいくつかのメリットを紹介。

考える力がつく

コーチングは答えを与えていくのではなく、
質問を投げかけ自分で考えさせる。

したがって、物事を自分の目で捉え、
それをどのように考えていけばいいのかという力が身についていく。

自主性と責任の向上

だれかに与えられた答え、指示・命令ではなく、
「自分で考えた」という自覚があるため、
自分の責任であるという意識が間違いなく上がる。

モチベーションアップ

自主性の向上と当然つながるが、
「誰かに言われてやっている」のではなく、
「自分で選択してやっている」
という意識であるから、
当然のようにモチベーションは向上していく。

コーチングのデメリット

忍耐が必要

育成者は答えやよりうまくいく(可能性のある)方法を知っている。
そのため、その答えや自分のアイデアを伝えたくなる。

しかし、上記メリットを享受していくためには、
これを抑える必要がある。

コーチングには忍耐が必要なのだ。

時間がかかる

ティーチングに慣れている人は、
答えは与えられるものだと思っている。

したがって、考えるための回路・筋肉が十分でないことが多い。

自分で答えを導き出したり、行動したりするのに時間がかかる。

この回路や筋肉が十分に作られるためには、時間が必要なのだ。

勇気をもってコーチングにシフト

ティーチングでの支援に慣れている場合は、
育成者も被育成者も、
ずっとそのままの状態でいきたいという思いにとらわれる。

そのやり方が楽だからだ。
変化は面倒なものだ。

しかし、組織を自ら支える人材を育てていくためには、
自分で考えて行動する、
自発的かつ自分で責任を取っていくための育成が欠かせない。

組織にとって、あるいはより大きな成果にとって、
ティーチングとコーチングを適切に組み合わせていくことは、
非常に有効なことであると言える。

世の中の育成は、ティーチングに偏重している。
だからこそ、コーチングの考え方ややり方を取り入れ、
場面や人に応じて使い分けできることが求められてくる。

20160814_coaching&teaching04_teamcoaching_LBJ
photo credit: The Staceys on an outing via photopin (license)